本体と液晶ディスプレイを分離したNECのスタンダードデスクトップPC「VALUESTAR L」シリーズは、全3モデルがラインアップされる。従来は、本体ケースや内部システムで差別化した「スタンダードタイプ」と「スリムタイプ」の2つで展開していたが、2009年春モデルではスタンダードタイプのデザインを引き継ぐ「VL770/SG」「VL570/SG」「VL300/SG」が用意され、NVIDIAベースのチップセットを採用したスリムタイプは姿を消した。
春モデルの強化点は多岐に渡る。まず、付属の液晶ディスプレイが19型ワイドから22型ワイド(1680×1050ドット表示)に大型化した。また、最上位モデルは、メモリ容量を4Gバイトに、HDD容量を1Tバイトに倍増したほか、地上/BS/CSデジタル放送(ダブル録画対応)に対応した地デジチューナーを内蔵し、Blu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能付き)も搭載するなど、大幅に機能を強化している(ただし、CPUは2.66GHzのCore 2 Quad Q9400から、2.33GHzのCore 2 Quad 8200sに、グラフィックス機能もチップセット内蔵になった)。
一方、下位2モデルもCPUをCore 2 Duo E7400(2.8GHz)に強化し、ミドルレンジの「VL570/SG」は地デジ機能も備えた。そのほかのスペックは共通で、メモリ容量が2Gバイト、HDD容量が500Gバイト、DVDスーパーマルチドライブ(2層対応)となっている。なお、下位の「VL300/SG」のみ、本体前面の7メディア対応スロットは省かれる。
OSは全モデルWindows Vista Home Premium(SP1)で、オフィススイートのOffice Personal 2007(SP1)をプリインストールする。店頭実売価格はVL770/SGが26万円台半ば、VL570/SGが20万円台半ば、VL300/SGが17万円台半ばになる見込み。VL770/SGが2月上旬、そのほかが1月15日から発売される予定だ。
VALUESTAR Lシリーズの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VALUESTAR L | VL770/SG | セパレート型 | フルモデルチェンジ | Core 2 Quad Q8200s(2.33GHz) | 4096MB(DDR2) | 1TB | Home Premium(SP1) | 26万5000円前後 |
VL570/SG | セパレート型 | アーキテクチャ変更 | Core 2 Duo E7400(2.8GHz) | 2048MB(DDR2) | 500GB | Home Premium(SP1) | 20万5000円前後 | |
VL300/SG | セパレート型 | アーキテクチャ変更 | Core 2 Duo E7400(2.8GHz) | 2048MB(DDR2) | 500GB | Home Premium(SP1) | 17万5000円前後 | |
VALUESTAR Lシリーズの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VALUESTAR L | VL770/SG | 22型ワイド | 1680×1050 | Intel G45 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | チップセット内蔵 | 3波デジタル×2 | 約9.5キロ |
VL570/SG | 22型ワイド | 1680×1050 | Intel G45 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ | 約9.2キロ | |
VL300/SG | 22型ワイド | 1680×1050 | Intel G43 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約8.7キロ | |
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