Zalmanのブースで目を引いたのは、分離できるファンコントローラを内蔵した「CNPS 10X Extreme」だ。LGA1366、同1156、同775、Socket AM3、同AM2+、同AM2、同939、同940に対応したクーラーユニットで、フィンユニットとヒートパイプ、12センチファンを組み合わせた大型のモデルだ。ファンとフィンユニットを覆うフードにファンコントローラを内蔵しているが、このコントローラを取り外し、ケーブルでつないでPCケースの外で使うことも可能だ。
このコントローラはダイヤルでファン回転数を制御するほかに、プリセットされたモードを選択してPCの負荷やユーザーの利用環境に合わせた自動制御もできる。
Antecのブースでは、開発中のPCケース「Two Hundred」が展示されていた。Handredシリーズの新モデルということで、ハイエンドラインアップと思いきや、高すぎて購入できないというユーザーのために価格を抑えたという。現在予定している実売価格は70ドル程度。ただし、価格を抑えても、電源ユニットを下に設置したり、天面に大口径ファンを搭載したり、3.5インチドライブベイにホットスワップ用のインタフェースを用意したりと、Hundredシリーズらしいギミックと工夫が施されている。
最後に、MSI関連でアップデートをいくつか。COMPUTEX TAIPEI 2009に展示されていたMSIのマザーボードを紹介した記事で、オーバークロック機能の「OC Genie」を取り上げた。ここで、「チューニング設定モードをユーザーがカスタマイズすることも可能」と説明したが、その後、開発スタッフに確認したところ、「OC Genieは、起動時に組み込んであるパーツで最適なパフォーマンスを発揮するクロックや駆動電圧を“トライ&エラー”で設定する」という説明があり、ユーザーのカスタマイズはできないとのことだ。
また、MSIの新世代ノートPC「X-slimシリーズ」のプロダクトマネージャーに、現行機種の“けっこう柔らかい”キーボードについて確認したところ、MSIでもこの問題を把握していて、すでに改善策がFIXしているという話があった。まもなくキーボードが改良されたモデルが出荷されるそうだ。
なお、Enterキーの外側にPage Up、Page Down、Home、Endのキーがあるレイアウトについては、「これを問題にするのは日本のユーザーだけ」という回答があったが、日本で大きな問題となるなら、こちらも改善を検討してみるという。
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