レビュー
» 2009年07月13日 16時00分 公開

水冷システムはやはり静かですよ:高性能と静音性を両立した、“孤高”のハイエンド液晶一体型PC──「VALUESTAR W VW770/TG」 (3/3)

[都築航一(撮影:矢野渉),ITmedia]
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パフォーマンスはどうか

 クアッドコアCPUがもたらす高パフォーマンスを本製品の魅力の1つとして紹介したが、デュアルコアCPUの製品と比べて、実際どの程度のアドバンテージになるのかが気になるところだ。今回は、同じく夏モデルの中から、デュアルコアのCore 2 Duo E7400(2.8GHz)を搭載した「VALUESTAR N VN790/TG6」を比較対象とし、動画のエンコードで比較を行ってみる。もちろん両者はCPUのコア数以外にスペック上の差異もやや存在するが、両製品にバンドルされる「DVD MovieWriter for NEC」を使い、可能な限り条件を近づけた状態で3種類のテストを実施した。

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ベンチマークテスト VALUESTAR W VW770/TG
PCMark05 PC Mark 6124
CPU 7342
Memory 5229
Graphics 3227
HDD 5661
3DMark06
(1024×768ドット)
3DMarks 1147
SM2.0 337
HDR/SM3.0 460
CPU Score 3166
3DMark06
1680×10504ドット
3DMarks 1020
SM2.0 303
HDR/SM3.0 404
CPU Score 3152
FINAL FANTASY XI
Official Benchmark 3
Low 3428
High 2332
Windowsエクスペリエンスインデックス プロセッサ 5.9
メモリ 5.9
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 4.2
プライマリハードディスク 5.9

 上記グラフのテストAは、静止画のスライドショー13枚(各静止画の表示時間は3秒)を1920×1080ドットの動画ファイル(MPEG-2)として書き出すという処理の結果だ。一方、テストBはソニーのAVCHDビデオカメラ「HDR-TG5V」(レビュー参照)で撮影したHD動画ファイルを素材に、DVD MovieWriterの「高度な編集」で装飾を施した映像を、やはり1920×1080ドットのMPEG-2で書き出す処理速度を比較した。どちらのテストも、単純なCPU動作クロックでは上回っているVALUESTAR Nと比べて、はっきりと差がついていることが分かる。しかも、テストBのCPU使用率は、VALUESTAR Nが2コアとも常に90%を超えていたのに対し、VW770/TGはほぼ80%台にとどまり、まだ余裕が感じられた。

 もっとも、約11分にまとめた動画をBD-J形式でBD-REメディアに保存したテストCの結果で分かるとおり、単純なCPUの処理以外の作業が入ると、大きな差は付きにくくなる。とはいえ、VALUESTAR Nがテスト中に大きな風切り音を立てていたのとは対照的に、これだけの負荷をかけても動作音がほとんど変わらない、“静かな”VW770/TGの魅力はやはり捨てがたい。

 定番ベンチマークテストの結果は右記のとおり。Intel GMA 4500HDが担うグラフィックス機能こそスコアはそれほどふるわないものの、基本性能の高さは十分うかがえる。ちなみに、直販サイト“NEC Direct”販売モデルの「VALUESTAR G タイプW」は、仕様のカスタマイズにより、17万円台から(2009年7月27日まで実施している16%オフクーポンの利用で、14万9100円から)とより安価に購入することも可能なほか、グラフィックスカードにNVIDIA GeForce 8400M GTを搭載した構成(キャンペーンの適用で、プラス4830円)も選択できる。希望構成や予算に応じて、こちらもチェックしてもらいたい。



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 VALUESTAR Wシリーズは夏モデルでラインアップが整理され、従来の最上位モデル(登場当時の実売価格は30万円前後)が事実上の値下げという形で生き残った。とはいえ、20万円台半ばとなる実売価格は絶対的な価格としてはまだ高めで、本体が大柄であることも含めて敬遠する人はいるかもしれない。

 しかし、CPUだけでなく、HDDまで一体化された水冷システムを使って冷却するシステムを搭載し、“極めて静かな”大手メーカー製デスクトップPCはほかに見当たらない。同社の個人向けデスクトップPC用水冷システムはすでに4世代を数える実績があり、安心感は保証済みといってよい。PCは徹底して「静音を極める」、もちろん機能やパフォーマンスはまったく犠牲にせずに──というわがままなユーザーに応えてくれる貴重な1台だ。


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