1月13日にラインアップを一新したNECの新モデル。デスクトップPCのVALUESTARシリーズでは、チップセットの更新とともにCentrino 2プラットフォームに準拠したのがポイントだが、ここで取り上げる「VALUESTAR N」はCPUの高速化やメモリ容量の倍増(2Gバイトから4Gバイト)といったマイナーバージョンアップが中心だった。しかし、新色のメイプルブラウンが中上位モデルに追加され、全10モデルにラインアップが強化された。今回は同シリーズで最上位となる「VN770/SG6C」を取り上げた。
このVALUESTAR N VN770シリーズは、1440×900ドット表示の19型ワイド光沢液晶ディスプレイと、地上デジタル放送に対応したテレビ機能を備えているのが特徴で、型番の末尾で本体色が異なる3モデル(B=ファインブラック、W=ピュアホワイト、C=メイプルブラウン)が用意されている。従来モデルに比べ、ハードウェアのAVCエンコーダを内蔵することによってH.264での長時間録画が可能になったほか、AVCRECに対応することでDVD-RAMにハイビジョン番組を保存できるようになった。なお内部スペックは、グラフィックス機能統合型のGeForce 9300チップセットをはじめ、CPUは2.8GHz駆動のCore 2 Duo E7400、4Gバイトのメモリ(DDR2 2Gバイト×2)、容量500GバイトのHDD、そしてOSにはWindows Vista Home Premium(SP1)と3モデルとも共通だ。
本体サイズは 465(幅)×195(奥行き)×374(高さ)ミリ(本体最小傾斜時)と奥行きが短くて済み、重量も約9.6キロと位置調整は苦にならない。
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液晶一体型PCは内部へのアクセスが制限される場合が多いが、本機では背面上部にある2基のメモリスロットとB-CASカードスロットはネジを1本外すだけで現れる。ここから先はメーカーの保証対象外となるが、背面のカバーは7本のネジを回すだけで取り外せ、一通りのユニットにアクセスが可能になる。
採用されているHDDは3.5インチのSerial ATAタイプ(7200rpm)で、本体下部中央にある。一方の光学ドライブはSlimline SATAタイプのDVDスーパーマルチドライブで、HDDとは異なりノートPC用のドライブを搭載する。
発売からほぼ2カ月が経過し、実売価格は18万円前後まで下がっている。オフィススイートのOffice Personal 2007(SP1)が付属するほか、テレビ番組の視聴や録画番組を簡単に扱える赤外線リモコンだけでなく、本体下部に収納可能なワイヤレスキーボードとワイヤレスレーザーマウスを採用していることもあり、使い勝手は良好だ。AV機能を搭載した手軽な液晶一体型PCとして、注目に値する1台といえそうだ。
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