低価格ミニノートPC「Aspire one」を2枚におろしてみたむきました

» 2008年09月22日 16時16分 公開
[ITmedia]

2種類のボディカラーを用意

シーシェルホワイトのほか、サファイアブルーのボディカラーが用意されている

 日本エイサーのNetbook「Aspire one」は、液晶ディスプレイ天面に日本ヒューレット・パッカードの「HP Imprint」技術として知られる、日本写真印刷のNissha IMDを採用することにより、光沢感のある上質なボディを実現している。Atomを搭載した低価格ミニノートPCは見た目がいまひとつという製品が多い中で、液晶のヒンジ部にメタル調の赤いリングをアクセントとして配置するなど、安っぽさを極力回避しているのが好印象だ。

 低価格PCというと、とかく在庫がなく買いたいときに買えない状態が続いているが、Aspire oneは全世界で500万台以上の出荷(2008年)を計画しているだけあって、比較的店頭でも見かけることが多い。今回は運よく九十九電機でシーシェルホワイトのボディカラーを入手できた(ネットショップでの在庫状況)。細かい仕様や製品レビューなどは下の囲み記事に譲るとして、ここではAspire oneの内部構造に迫ってみた。


内部へのアクセスは低価格ミニノートPCの中で一番面倒

 ボディがコンパクトな低価格ミニノートPCだが、メモリやHDD(あるいはSSD)ベイへのアクセスのしやすさはモデルによって大きく異なる。底面にあるカバーを外すだけで、それらにたどり着けるEee PCHP 2133 Mini-Note PCInspiron Mini 9に対し、Aspire oneやWind Netbookは面倒だ。中でもAspire oneは、ほぼ全分解をしないとメモリスロットとHDDベイのどちらも姿を現さず、気軽にメモリを増設というわけにはいかない。

 HDD容量は120GバイトとミニノートPCでは余裕があるものの、メモリはオンボード512Mバイト+512Mバイトのモジュールという構成で、チップセットの制約上もあって最大1.5Gバイトまでしか増設できないのも悩ましいところだ。

注意

製品を分解/改造すると、メーカー保証は受けられなくなります。内部で使用されている部品などは編集部が使用した製品のものであり、すべての個体にあてはまるものではありません。



製品パッケージは小ぶりだ(写真=左)。分解の前に、まずは3セルのバッテリーを取り外す(写真=右)。容量は10.8ボルト 2200mAhで、公称駆動時間は約3時間だ。6セルのバッテリーは10月に発売される予定という。なお、ACアダプタはサイズが39.5(幅)×93(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量が約320グラムだが、電源ケーブルが太くて長く、3ピンタイプなのがいただけない

キーボードユニットを外したところ(写真=左)。ユニット自体はネジ留めされていない。底面のネジを回して上面のカバーを取り除いたところ(写真=中央)。4つあるゴム足のうち、後部2つを外す必要があるので注意したい。こちらにはサウスブリッジのIntel NH82801GBM(ICH7M)や無線LANモジュール、512Mバイトのオンボードメモリが並んでいる。日本語88キーボードを採用する(写真=右)

マザーボードは2枚構成で、HDDによって連結固定されている。メモリスロットは1基だけで、CPUとノースブリッジが薄型のファンとヒートシンクで冷却される

容量120Gバイトの2.5インチSerial ATA HDDには、シーゲイトのMomentus 5400.4(ST9120817AS)が採用されていた(写真=左)。PC2-5300対応の512Mバイトメモリと3センチ角のブロアーファン(写真=中央)。Atheros製(AR5007EG)のIEEE802.11b/gに準拠した無線LANモジュール(写真=右)

マザーボードの表側(写真=左)と裏側(写真=右)。Atom N270(1.6GHz)やIntel Q82945GSE(Intel 945GSE Express)のノースブリッジ、メモリスロット、Serial ATAポートなどは底面側にまとまって配置されている

Aspire oneを構成するパーツ。低価格PCミニノートPCだけにシンプルだ

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