グラフィックスカードで一際目立っていたのは、MSIのRADEON HD 4890カード「R4890 Cyclone OC」だ。コアクロックを880MHzにオーバークロックしたモデルで、2段占有のオリジナルクーラーを搭載しているのが特徴。基板の幅を超える大型のクーラーで、直径8ミリのヒートパイプ4本を搭載している。BLESS秋葉原本店は「このクーラーで、標準タイプより約15度もGPUが低くできるとうたわれています。大型ですが、ケースの側面に厚いファンが付いていなければ、干渉せずに組み込めると思いますよ」と語る。価格は2万5000円前後だ。
CPUクーラーでは、GlacialTechの「UFO V51 Silent」が注目を集めていた。7月に登場したPMWモデル「UFO V51 PWM」の兄弟機で、9センチファン2基でヒートシンクを挟んだ構造になっているのが特徴。動作音は19デシベルで、Socket AM2/940/939/754やLGA 1366/1156/775に対応する。ドスパラ秋葉原本店は「送風の設計が優秀で、CPUと同時にチップセットなどの周辺も冷却できるようです。約1000円高いPMWモデルのほうが売れそうですが、システム全体に一定の送風ができるUFO V51 Silentも魅力的ですね」と評価していた。価格は6000円弱だ。
そのほか、オウルテックからも大型クーラーが登場している。サイドフロー型の「無双」とトップフロー型の「斬」の2種類で、ともに4000円弱で出回っている。対応ソケットもSocket AM3/AM2、LGA 1366/775と共通している。低価格ながら、TPD 130ワットのCPUにも対応できる冷却性能が特徴だ。ツートップ秋葉原本店は「形状やネーミング、価格の面から、サイズ対抗の色合いを感じますね。確かに安い割にはフィンの作りやヒートパイプもしっかりしているので、試してみる価値はあると思います」と話していた。
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