“大物待ち”のフラストレーションが解消された9月のアキバ:5分で分かった気になる、9月のアキバ事情(2/2 ページ)

» 2009年10月01日 12時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]
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9月末にRADEON HD 5870カードが突然登場するも、週末のうちに入手困難な状態に

ドスパラ秋葉原本店がレジ前に掲げたPOP。「売り切れ」の札が確認できる

 AMDはグラフィックスカードでも新製品を投入した。DirectX 11に対応する次世代GPU「RADEON HD 5000」シリーズの上位にあたる「HD 5870」で、9月26日にSAPPHIREとPowerColor、XFXから搭載カードが登場した。価格は4万5000円前後から5万円強。初回入荷分は少数だったこともあり、1〜2日のうちにほぼすべてのショップで売り切れとなった。

 RADEON HD 5870は、RADEON HD 4870と比べてストリームプロセッサの数が倍増するなど強化されており、「いろいろなベンチマーク結果でみると、軽く2倍の性能があるみたいですね」(ツートップ秋葉原本店)という。加えて、電力消費の設定も改善されており、ピーク時は188ワットと従来よりも高い値となるが、アイドル時はHD 4870の90ワットに対して27ワットと、大幅に抑えられている。TSUKUMO eX.は「グラフィックスカードの電力消費はCPUより大きい場合が多いですから、消費電力を重視する人は増えています。実際、GPUを常にピーク状態で動かすことはまずありませんから、アイドル時の電力を重視するという方もいますね」と話す。

 初回入荷は大好評だったものの、ハイエンド系グラフィックスカードはその高価な価格設定から購入層がゲーマー以外に広がりにくい側面がある。このため潤沢になったあとは、ほんとど売れなくなるということもめずらしくない。ただし、RADEON HD 5870に関してはロングヒットを予想する声も初回入荷前後から挙がっている。

 某ショップは「DirectX 11に対応する唯一のGPUというのが大きい。DirectX 11はWindows 7でサポートされるわけだけど、これからしばらく新しいGPUが登場するというウワサは聞かないね。つまり、Windows 7が登場したときに、DirexctX 11の恩恵を受けたいならRADEON HD 5870を選ぶしかないといった状況になる可能性が結構高いんだよ。ハイエンド系はこれまでNVIDIAが強かったけど、これを機に逆転するかもね」と語っていた。

街でたくさん見かける「RADEON HD 5870 売り切れ」のPOP。「潤沢になるのは11月ごろ」との声が多かった(写真=左)。ソフマップ リユース総合館に展示されているデモ機。グラフィックスカードはPowerColorの「AX5870 1GBD5-MDH」を使用している(写真=中央/右)

底値に近い4Gバイトセットの陰で、8GバイトセットのDDR3メモリも人気に

リンクスインターナショナルが販売している、ギガバイト「P55-UD4」とコルセアの4Gバイトメモリセット「CMX4GX3M2A1600C8」のパッケージ。価格は3万2000円前後だ

 メモリはDDR2/3ともに底値に近いと思われる価格で安定しており、Windows 7登場時まではほとんど動かないと予想するショップが多い。クレバリー1号店は「メモリは価格よりも相性の出にくさを重視して選ぶ人が増えていますね。PC3-16000や17000などの高速モデルを選ぶ人もいますが、主流派ではないです」と語る。

 そうした状況の中、代理店が企画するマザーボードとメモリのセット商品は好調に売れているようだ。ツートップ秋葉原本店は「単品で買うより2000〜3000円程度安くなるうえ、メモリが動かないといったトラブルがない安心感も得られます。初めて自作するという人にもオススメできるお得なパッケージですね。だいたい人気のマザーがセット対象に選ばれるので、外れのないジャンルとなっています」と話していた。

 その一方で、1枚4Gバイトの大容量メモリも注目されるようになってきた。9月中旬、サンマックスの4Gバイトメモリ「SMD-4G68HP-13H」と4Gバイトメモリ2枚セットの「SMD-8G68HP-13H-D」が登場。価格は順に1万9800円/3万8000円と高価だが、好調に売れている。また、センチュリーマイクロからも8Gバイトメモリキット「CAK4GX2-D3U1333」が4万3000円前後で登場しており、こちらもヒットしているという。

 パソコンショップ・アークは「2GバイトのPC3-10600が4000円前後から買える時代になりましたが、64ビットOSを導入するユーザーが増えたこともあり、コストパフォーマンスを無視してでも大容量メモリが欲しいという声は増えています。1枚4Gバイトのメモリを使えば、多くのマザーボードの対応条件いっぱいまで搭載できますからね」と語る。

 32ビットOSでは、実質3Gバイト前後のメモリ領域までしか認識しないが、64ビットOSなら現状のシステムでほぼ無制限で認識される。前述のWindows 7販売予約でも、(アキバに限れば)ほとんどのショップが、32ビット版より64ビット版の反応が良いと話していた。ツートップ秋葉原本店も「Vista発売当初はマニア向けだった64ビット版OSですが、今ではソニーのVAIOなどが採用するように、かなり一般化しています。Windows 7を機会に64ビット化する人は増えるんじゃないでしょうかね」と予想している。

サンマックスの4Gバイトメモリ「SMD-4G68HP-13H」(右下)。ノートPC向けの4Gバイトメモリ「SMD-N4G68HP-13H」(左下)「SMD-N4G68HP-10F」(上)も同時に登場した(写真=左)。センチュリーマイクロ「CAK4GX2-D3U1333」と、その入荷を告知するT-ZONE.PC DIY SHOPのPOP(写真=中央/右)


 なお、月末の9月30日には、パーツショップの1つであるBLESSが突然の廃業を告知し、周辺ショップを驚かせた。こちらのニュースは以下の記事を参照してほしい。

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