試用したマシンのマザーボードにはBIOSTARの「TP55」が搭載されており、もちろんチップセットはP55でCPUソケットはLGA 1156だ。CPUはCore i7-860(2.80GHz)でメインメモリにUMAXのDDR3 SDRAM DIMM(2Gバイト×2のデュアルチャネル動作、最大16Gバイト)が4Gバイト積まれている。前述したようにオーディオはオンボードで1000BASE-Tの有線LAN(オーディオと有線LAN共Realtekチップ)も同様にオンボード搭載される。
そのほかのインタフェースとして、背面のIOパネル部にはUSBポートが6ポート用意されており、本体手前上部の2つのUSBポートと合わせれば計8ポートと十分な数だ。またHDDは標準で1Tバイトと当分困ることのない容量となっており、試用したマシンには日立GSTのSerial ATA HDD「Deskstar 7K1000」が搭載されていた。
HDDと光学ドライブでマザーに6基あるSerial ATAポートのうち2基が利用されており、残りは4基のSerial ATAポートと1基のパラレルATAコネクタだ(FDDコネクタもあるが使うことはないだろう)。これなら新たな光学ドライブやHDDの増設で困ることはない。
唯一の注意点がグラフィックスカードによってPCI Express x1スロットが1基つぶされてしまっている点だ。グラフィックスはNVIDIA GeForce GTS 250を搭載するGALAXY Microsystemsの「GeForce GTS250 Cool Edition」(メモリ512Mバイト)というカードで、これに搭載されているGPU冷却ファンによって2基あるPCI Express x1スロットのうちの1基が使えなくなってしまっている。
このマザーボードは、PCI Express x1スロットがPCI Express x16スロットの上下を挟む形で設置されており、2スロット分を利用するグラフィックスカードのために1基が完全にふさがっている。将来的に1スロットだけでより高い性能を持つグラフィックスカードが登場してくれば交換するといった対応が可能だが、PCI Express x16スロットは1基しかないのでNVIDIAのSLIやAMDのCrossFire Xは利用できない。残った拡張スロットはPCI Express x1が1基にPCIスロットが2基なので拡張カードを増設しようと考えている場合、どういったカードを使うのかよく考える必要があるだろう。
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