今度は回転式液晶&キーボード搭載で800グラム――ミニPC「Viliv S7」を駆るSSD×ファンレス×9.5時間駆動(3/3 ページ)

» 2009年10月16日 16時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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性能は平凡だが、静音性や発熱の処理は優秀

 PC USERで実施している定例ベンチマークテストの結果は下記のグラフに掲載した。スコアは、SSD以外同スペックのViliv X70と多少前後しているが、スペック的にほぼ妥当といえる数字だ。3DMark06がエラーで実行できなかった点も変わらない。Atom Z+Intel SCH US15Wの製品なので、Windows XPの基本操作に不満はないが、全体的なパフォーマンスは控えめだ。

左がPCMark05、右がFFXI ベンチ3のテスト結果

CrystalDiskMark 2.2のテスト結果

 評価機にはサンディスクの新型SSD「pSSD-p2」が採用されていたので、そちらのパフォーマンスもCrystalDiskMark 2.2(ひよひよ氏・作)で計測した。Netbook/MID向けの廉価版ということでそれほど高い性能は期待できないものの、「nCache」と呼ばれる不揮発性メモリのキャッシュを実装することで、レスポンスの低下を防ぐ構造となっているのが特徴だ。実際の結果もリード性能は60Mバイト/秒前後とそれなりだが、廉価版としてはライト性能が高く、4Kバイトのランダムライトで2Mバイト/秒以上のスコアが出た。

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench 1.01(海人氏・作)で行った。BBenchの設定は「120秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「20秒間隔でのキーストローク」だ。無線LANで常時接続し、電源オプションは「ポータブル・ラップトップ」で、ディスプレイ輝度設定は16段階中8段階目にして測定した。結果は404分(6時間44分)と、公称値の9.5時間には及ばないまでも優秀な結果で、外出先でも安心して使えるだろう。

 ファンレス設計のため動作音は無音で、熱の処理にも優れている。室温26度の環境でYouTubeにアクセスしてランダムに動画再生を40分ほど行った時点で最も熱を持ったのは底面の左側で42度、それ以外は36.5度以下で、手で持っていても少し暖かい程度だった。

キーボード入力とタッチ操作をミニPCで両立したい人へ

 以上、Viliv S7をさまざまな角度から検証した。冒頭で述べた通り、評価機「S7-32」の直販価格は6万7800円だ。下位モデルではSSDの代わりに60GバイトのHDDとなるが、5万9800円とさらにリーズナブルになる。また、上位モデルの「S7-64」はSSDが64Gバイトに、OSがWindows Vista Home Premium(SP1)になり、Windows 7への無料アップグレード権もついて8万1800円となっている。いずれも機能面を考えれば、妥当な価格といえるだろう。さらに10月25日までの発売記念キャンペーン中は、全モデルとも予備の標準バッテリーがもらえるので、買い得感はさらに増す。

 Viliv S7は、やや変則的な配列ながら本格的な文章入力にも耐えうるしっかりしたキーボードを備えており、ミニPCでも本格的にキー入力を行いたいというニーズに高いレベルで応えるとともに、回転式の液晶ディスプレイの採用により、ピュアタブレットスタイルの使い勝手も欲張った製品だ。

 キーボードにこだわるならばピュアタブレット型のスタイルを排除したほうがコンセプト的にはスマートに感じるかもしれないが、実際は携帯性に優れているほど机かヒザの上でしか使えないというのはもどかしく感じるものであり、むしろこういったコンバーチブル型のスタイルこそが、ミニPCのあり方としては王道といえなくもない。

 Viliv S5/X70に比べると作り込みがあっさりしているように感じるピュアタブレットスタイルでの操作性も、あくまでキーボードがメインの機種と考えれば納得できる。バッテリー駆動時間、発熱の処理なども優れており、キーボードの配列を受け入れられるならば、十分に検討する価値がある。

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