PC向けの「DT-F100/U2」は、業界最小サイズ(2009年11月26日現在 同社調べ)が特徴のUSB接続型の小型地上デジタルチューナー機器だ。従来の約10分の1以下のサイズとなったminiB-CASカードの採用により、よくあるUSBメモリほど、同社製品ではUSBワンセグチューナーの「DH-KONE/U2」とほぼ同等の小型サイズを実現した。
主な機能は地デジ放送/ワンセグ放送の視聴や録画、録画番組の再生(録画・視聴ソフト「PCast TV for 地デジLite」付属)、ワンセグ放送への自動切り替え(感度状況に応じてワンセグに切り替える)機能など。録画番組を共有するDLNA(サーバー/クライアント)機能などは備えないが、外付けHDDへのハイビジョン録画やPSPを経由したメモリースティックへのワンセグ番組ムーブ(ダビング10は非対応。ムーブしたワンセグ映像は削除される)などに対応し、NetbookやノートPCなどで手軽に地デジ放送を楽しみたいユーザーを想定する。ハイビジョン地デジコンテンツの視聴や録画番組の再生は、Atom N270と同等以上のCPUを搭載するNetbookでも十分動作するという。
PC周辺機器メーカー大手の同社はこれまで、HDDや光学ドライブ、拡張カードといったUSB接続型などPCの拡張ポートに接続して機能を追加するPC向け周辺機器を多数リリースする。テレビやレコーダーをはじめとするAV機器のほか、一般家電も含めたデジタル化が進む昨今、これら“デジタル家電向けも含めた周辺機器メーカー”として業務拡大を図る考えだ。
USB接続やLAN接続HDD製品のほか、無線LAN機器、DTCI-IP対応のネットワークメディアプレーヤーなど、多彩なカテゴリの製品をすでに用意する同社の“デジタル機器全般製品向け”展開は、AV機器メーカーではやりにくいニッチ需要も満たす市場を開拓できる可能性とともに、既存自社製品群の売上げを増進させるシナジー効果も想定する。
このほか、2008年7月に発売した「LT-H90DTV」ユーザー向けに、今回のLT-H91DTVと同機能にする有償バージョンアップ(3000円前後を予定/一部ハードウェアの交換もあるため、“実機のメーカー送付”を要するようだ)も行う予定とするなど、周辺機器メーカーならではの迅速なバージョンアップ(機能向上)体勢なども期待してほしいという。
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