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» 2010年05月19日 18時30分 公開

イマドキのイタモノ:「Big Bang-XPower」発表直後出荷直前フォトレビュー (2/2)

[長浜和也,ITmedia]
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拡張スロットも一気に倍!

 これまでのBig Bangシリーズでは拡張スロットがPCI Express x16スロットが3基、PCI Express x1が2基という構成だったが、Big Bang-XPowerでは、PCI Express x16スロットが実に6基、PCI Express x1スロットが1基に変更された。

 1スロット厚の間隔で6基のPCI Express x16スロットが並ぶので、2スロット厚のグラフィックスカードを利用する場合は、3枚のマルチGPU構成が限界となるが、1スロット厚のグラフィックスカードを用いれば4枚構成まで可能だ。なお、4枚のグラフィックスカードを差した場合、PCI Expressのレーン数構成は「8レーン×4」となる。

 トリプルチャネルのメモリバスをサポートする“BloomField”と“Gulftown”世代のCore i7シリーズに対応するだけあって、6基のメモリスロット搭載している。最大メモリ容量は24Gバイト。CPUに統合されたメモリコントローラは定格でDDR3-1066までサポートするが、Big Bang-XPowerでは、オーバークロックでDDR3-1333から最高DDR3-2300までの設定を用意している。

トリプルチャネルをサポートする“Bloomfield”“Gulftown”Core i7シリーズに統合されたメモリコントローラに対応するため、6基のメモリスロットを搭載する(写真=左)。従来のBig Bangシリーズでは3基だったPCI Express x16スロットは6基と大幅に拡張された(写真=中央)。ほかのBig Bangシリーズと同様に、PCI Express x1スロットに差すサウンドカード「Quantum Wave」が標準で付属する(写真=右)

オーバークロッカーに適したオンボード機能と外付けユニット

 Big Bangシリーズには、オーバークロックに特化したギミックや外付けユニットが標準で付属するなど、充実したシステムチューニング機能が特徴だ。オーバークロッカーに多く見られる、“パーツむき出し”状態で行うシステムチューニング作業では、タッチセンサー式のボタンで電源、リセットボタン、そして、ベースクロックのアップ/ダウンが行える「Direct OC Button」を備えるほか、CPU、QPI(Quick Path Interconnect)、メモリ、IOH(Input Output Hub)のそれぞれで設定できる駆動電圧の上限を拡張する(それだけ“デンジャラスなゾーン”に近づく)「Over-Voltage Switch」をオンボードに備える。

 また、バックパネルに用意された専用のインタフェースに接続して使う外付けユニット「OC Dashboard」が専用ケーブルとともに標準で付属するが、こちらでは、マザーボードに接続したクーラーファンの回転数やCPU、DrMOSの温度を表示するとともに、各部(CPU、VTT、メモリ、チップセット)駆動電圧の設定やCPU動作クロックの変更などが行える。

MSIが独自に開発した自動オーバークロック機能「OC Genie」は、Big Bang-XPowerでも導入される(写真=左)。システム構成から安定して動作するオーバークロック設定を自動で判断する「OC Genie」スイッチとタッチセンサー式を採用する電源、リセット、そして「Direct OC Button」(写真=右)

「V-Check Points」では、CPUやVTT、メモリ、チップセットの駆動電圧をテスターを使ってリアルタイムで確認できる(写真=左)。テスターの測定端子とV-Checkのコネクタをつなぐ「V-Check Cable」が標準で付属する。これを使えば、測定端子を手で持たなくてもV-Checkで駆動電圧を測定できる(写真=右)

システムの動作状態をコードで表示するPOSTインジケータとCPU、QPI、メモリ、IOHの設定電圧の上限を拡張する「Over-Voltage Switch」(写真=左)。専用ケーブルでBig Bang XPowerとつないで使う「OC Dashboard」では、各部駆動電圧の設定やCPU動作クロックの変更が可能だ(写真=右)

MSIといえば、「DrMOS」と「ミリタリークラス」

 MSIでは、Big Bangシリーズに限らず同社製品のマザーボード全般で省電力と安定動作のための独自技術を導入している。その中でも外せないのが、電力の高効率利用を実現する「DrMOS」だろう。

 Big Bang-XPowerでもDrMOSを利用した多段階の電力回路フェーズを導入している。システムの処理状態に合わせて有効にするフェーズ数をDrMOSによって切り替える「APS」(アクティブフェーズスイッチング)も利用できる。Big Bang-XPowerでは、CPUで16フェーズ、メモリとIOH、QPIのそれぞれで2フェーズの電源回路を構成する。

 また、ほかのBig Bangシリーズと同様に、コンデンサには長寿命のHi-c CAPコンデンサと固体電解コンデンサを採用するとともに、コイル鳴きの少ない固体チョークコイルも取り入れている。

DrMOSの導入で、CPUでは16フェーズ、メモリとQPI、IOHそれぞれでは2フェーズで電源回路を構成する。各フェーズでは、スイッチングを行うDrMOSと長寿命のHi-C CAPコンデンサ、スーパーフェライトコイル」(SFC)が採用される。LGA1366の回りにHi-C CAPコンデンサ、さらにその回りにはSFCがずらりと並ぶ(写真=左)。VRMコントローラとして「uP6218AM」を実装する。これは、ほかのBig Bangシリーズと同様だ(写真=中央)。Big Bang-XPowerの冷却は、8ミリ径の太いヒートパイプ「SuperPipe」で接続した3つのヒートシンクで行う(写真=右)

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