ギガバイトの“板モノ”を買うなら今が狙い目か古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年07月05日 11時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「ほんの一時的ですが、品薄になるかも」ギガバイト製品が在庫処分価格に

マスタードシードのニュースリリース

 マスタードシードが6月末に、ギガバイト製のマザーボードとグラフィックスカードの販売代理店業務を終了した。同社製PCケースや電源ユニットなどは引き続き取り扱うが、これら“板モノ”のサポート業務はすでにCFD販売に引き継いでいる。また、リンクスインターナショナルも「臨時お知らせ」として、同マザーボードとグラフィックスカードの取り扱い終了を発表した(詳細は7月12日発表予定)。

 海外メーカーが日本国内で製品を販売する場合、日本支社で取り扱うほかに、代理店契約を結んだ他社を介して流通を行うケースは多い。代理店は必ずしも1メーカーにつき1社というわけではなく、製品ジャンルごとに別の代理店を立てたり、同じ製品を複数の代理店が担当したりする場合もある。ギガバイト製の板モノの場合は、マスタードシードのほかにリンクスインターナショナルやCFD販売なども扱っている。どの代理店から仕入れるかはショップ次第だ。

 今回の契約終了は引き継ぎ先が決まっており、どちらの企業も老舗とあって、アキバでも流通やサポートに関する不備を心配する声は聞かれない。それでもアキバでは、複数のショップがギガバイト製の板モノを在庫処分価格で売るなどのちょっとした変化がみられた。

 特価コーナーを設けているパソコンショップ・アークは「問い合わせ先がCFD販売に変わるだけで、今の製品を買っても問題はないです。ただ、パッケージに代理店のサポート電話番号が張ってありますし、ウチとしては製品を入れ替えないといけません。そこで在庫一掃の特価キャンペーンを行ったんですよ。お客さんからしてみれば、特にデメリットもなくておいしい状況だと思いますよ」と語る。

 ソフマップ秋葉原本館も製品の切り替えを行っており、ギガバイト製のボード類だけ一時的な品薄状態となっていた。「店側でストックしていた分を一旦空にしないといけないので、切り替え時期はどうしても品薄になります。まあ1週間もすれば元通りになると思いますけど」とのこと。

 ただし、ほかの代理店から仕入れているショップに変化はなく、街のなかでも散発的にキャンペーンが見られる程度に留まっている。某ショップは「どこかが無茶な在庫一掃セールをしたら、別の代理店から仕入れているウチも安くせざるを得ないですけど、今回は大丈夫でした。まあ、代理店が一気に減ったとかなら事情が違いますけど、今回は平和なもんですよ。我々は、そういうささいな変化でもキャンペーンネタに変えるクセがついていますけど、お客さんも鼻が効くんですよね。実際、マスタードシードのサイトでこの情報が載って即、特価が行われることを見抜いてアキバに来たという人がいましたから。人気モデルは早めに売り切れているらしいですしね」と話してくれた。

パソコンショップ・アークでみられたギガバイト製板モノの特価キャンペーン。週末の時点で、GeForce GTX 480/470や高付加なP55マザーなどは在庫わずか(または品切れ)となっていた(写真=左/中央)。ソフマップ秋葉原本館もギガバイト製品だけは週末に品薄となっていた(写真=右)

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