7月1日にスクウェア・エニックスから、Windows版「ファイナルファンタジーXIV」の発売日が9月30日と発売され、同ゲームのベンチマーク公開から続くグラフィックスカードの特需が加速している。ドスパラ秋葉原本店は「グラフィックスカードの売れ行きからみると、FF XIVをLOW設定(1280×720ドット)で楽しむならRadeon HD 5770、HIGH設定(1920×1080ドット)で楽しむならRadeon HD 5870といった基準ができているみたいですね。どちらもかなりの本数が出るようになって、たくさん入荷してもスグ品薄になってしまう状況が続いています」という。
そんな中、冷却性能高い独自クーラーを搭載したMSIのRadeon HD 5870オーバークロックモデル「R5870 Lightning Plus」が登場し、当然のようにヒットを飛ばしていた。価格は5万3000円弱で、在庫は少数だ。
R5870 Lightning Plusは、4月初旬に登場した「R5870 Lightning」の強化モデルで、独自クーラーのヒートパイプとフィンを増やしたのが特徴。クロックアップ幅は旧モデルと同じで、コアのみ50MHz引き上げた900MHzとなっている。メモリはGDDR5を1Gバイト積み、クロックは標準仕様の4.8GHz。ツートップ秋葉原本店は「Radeon HD 5000ファミリーはアイドル時の発熱がかなり抑えられていますが、ピーク時はそれなりに熱くなります。今は長時間オンラインでプレイする目的で買う人も多いでしょうから、ニーズにぴったりの付加価値で好調に売れています」と評価していた。
一方、MSIはGeForce系でもヒットモデルをデビューさせていた。同時期に登場した「N465GTX Twin Frozr II GE」で、価格は3万5000円前後。GeForce GTX465を搭載したカードで、全銅のヒートシンクを採用しているのが特徴だ。生産数は世界全体で限定3000枚としている。某ショップは「GTX 465自体はあまり売れていないんですけど、コレだけは異常にヒットしていますね。たぶん、ウチも来週まで在庫がもたないと思います。とにかくよく冷えるという評判なので、夏という季節もあり、アピール力は高いですよ」と語る。
なお、R5870 Lightning PlusとN465GTX Twin Frozr II GEは、ともに先週末開催された「AKIBAX2010 PC DIYフェスタ」でも展示されていた。このイベントの様子も追ってリポートしたい。
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