第1回 「VAIO P」でb-mobileを使ってみる第2世代VAIO P ロードテスト(3/3 ページ)

» 2010年09月16日 11時30分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

回線速度を比較してみた

 さて、回線速度の比較は、b-mobileによる3G回線とBBモバイルポイントの利用に加えて、筆者が個人的に契約しているイーモバイル(D02HW)も合わせて行なった。あくまで限定された環境での接続テストなので、参考程度に見てほしい。

回線速度の比較。イーモバイルが高速だが、b-mobileの3G接続もなかなか。どちらもYouTubeの動画再生くらいなら余裕でこなす

 前述の通り、3G回線ではUSENで1.979Mbps、gooで2.23Mbpsの速度が得られた。YouTubeの360p動画も余裕で楽しめる。BBモバイルポイントの速度は1Mbpsに遠く及ばず、使用感も芳しくない。さすがにYouTubeでの動画観賞もいちおう試してみたが、開始までに1分以上待たされ、開始後も十数秒で停止してしまうなど、やはり無謀だった。一方、イーモバイルはUSENとgooで差があるものの、実際の使用感は快適で、YouTubeの360p動画もコマ落ちなどなく見られた。

 今回試した環境では、b-mobileはイーモバイルより少し遅かったが、体感の快適度は大差ない。ただし、気になるのはbアクセスユーティリティの利用時間表示がぐんぐん減っていくこと……。定額サービスに慣れている筆者にはかなりのプレッシャーだ(笑)。公衆無線LANも1回300円、3G回線の30分ぶんが一気に引かれるので、残り時間が一気に減ってしまった。ちょっとのテストだけのために、ずいぶんと無駄にしてしまった気分だ。

 本当はWiMAXも比較したかったのだが、あいにく電波状況が悪く、接続できたりできなかったりで、計測は断念した。杉並区の方南町といえばバリバリのカバーエリアのはずで、過去にテストした限り、筆者の自宅近辺でWiMAXが接続できなかったのは初めての経験だが、ちょっとした立地の関係でこういうこともあるということだろう。すんなり接続できたときのWiMAXの無双ぶりは次回以降でリポートする機会があると思うが、こういうことがあると、いざというときにFOMA回線が使えるb-mobileのメリットを改めて実感してしまう。

 もっとも、利用場所が変われば通信環境や速度も違ってくるだろう。ということで、次回はもう少し範囲を広げて試してみる予定だ。

Sony Style(ソニースタイル)
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー