先週の新製品で目立っていたのは、Radeon HD 6970/6950を搭載したグラフィックスカードだ。各ベンダーが独自設定したモデルが複数登場し、好調に売れている。
ASUSTeKからは、GDDR5メモリを2Gバイト搭載したオーバークロック仕様のHD 6970カード「EAH6970/2DI2S/2GD5」と、HD 6950カード「EAH6950/2DI2S/2GD5」がデビューした。価格は順に4万円弱と3万1000円弱だ。
Radeon HD 6970搭載モデルは、コアクロックを880MHzから890MHzに、Radeon HD 6950搭載モデルは800MHzを810MHzに引き上げている。また、SapphireからはGDDR5メモリを半分の1Gバイトにした低価格なRadeon HD 5950カード「HD6950 1G GDDR5」が3万円弱で出回った。フェイス秋葉原本店は「ようやくRadeon HD 6900もリファレンス以外のモデルが充実してきました。これでハイエンドクラスのグラフィックスカードが盛り上がることを期待しています」と話していた。
また、オリジナルクーラーを採用したモデルも目立つようになっている。HD 6950カードではMSIの「R6950 Twin Frozr II OC」が人気だ。コアクロックを800MHzから810MHzに引き上げたモデルで、価格は3万4000円弱。TSUKUMO eX.は「Radeon HD 6900は比較的省電力ではありますが、リファレンスクーラーがうるさいという評判もありました。それだけにMSIのようなクーラーに定評のあるメーカーからこういうモデルが出てくるのを待っていた人は多いと思います」と語る。
なお、MSIはRadeon HD 6850も独自クーラーモデル「R6850 CYCLON 1GD5 POWER EDITION」を2万4000円前後で投入しており、そちらも好調という。先週はHISからも外排気で2万円弱となる「H685QN1GD」が登場したが、わずかの差でMSIの評判が上回っていた。某ショップは「HISは昔からクーラーに定評があるメーカーですが、最近はあまり目立っていないので、お株をMSIに奪われた感があります。このモデルを含め、再びがんばってくれればうれしいです」とエールを送っていた。
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