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» 2011年03月09日 11時45分 公開

第2世代Core i+GPU切り替え+クアッドSSD+フルフラットボディ+長時間駆動:新型「VAIO S」徹底検証(前編)――VAIO初“Sandy Bridge”モバイルの出来栄えは? (2/5)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

23.9ミリ厚のフルフラットボディと進化したバッテリー

 標準仕様モデル上位機のVPCSB19FJ/Bは、ボディサイズが331(幅)×224.5(奥行き)×23.9(高さ)ミリのフルフラット、重量が約1.76キロ(下位機は約1.72キロ)だ。実測では約1.732キロと公称値よりわずかに軽かった。ちなみにVAIOオーナーメードモデルは、重量が約1.64〜1.79キロとされている(構成によって異なる)。

標準装備のリチウムポリマーバッテリーは、底面のネジ止めされたカバー内側にある。急速充電に対応したACアダプタは、サイズが49(幅)×121(奥行き)×31(高さ)ミリ、重量がケーブル込みで約357グラム(いずれも実測値)と、やや大きめだ。オプションとして、スティックACアダプタも用意する

 本体の前面底部に内蔵するリチウムポリマーバッテリーの容量は49ワットアワー(11.1ボルト 4400mAh)で、公称のバッテリー駆動時間は約8時間(下位機は8.5時間)だ。従来機の標準バッテリーは容量が54ワットアワー(10.8ボルト 5000mAh)で、駆動時間が約4〜5.5時間だったため、容量を小さくしつつ、駆動時間が延びたことになる。

 さらにオプションとして、底面に追加で装着できる標準バッテリーと同容量の拡張バッテリー(直販価格1万9800円)も用意されており、これを装着して標準バッテリーと組み合わせると約16.5時間(下位機は約17時間)もの長時間バッテリー駆動が可能だ。VAIOオーナーメードモデルの場合、バッテリー駆動時間は標準で約8〜9.5時間、拡張バッテリー併用時で約15.5〜19時間とされている(構成によって異なる)。

 この拡張バッテリーにもこだわりは徹底されており、装着した状態では厚さが増すものの、フルフラットなフォルムを保てる(厚さは23.9ミリから32.7ミリとなり、重量は520グラム増える)。拡張バッテリーは、付属のアダプタを用いることで、拡張バッテリー単体でACアダプタに接続して充電できるのも見逃せない。拡張バッテリーの着脱は電源オンのままでも可能で、2つのバッテリーを必要に応じて使い分けられる。

 放電は拡張バッテリーから、充電は標準バッテリーを優先するよう設定されているのもポイントだ。拡張バッテリーの残量がなくなったら、電源オンのまま外して拡張バッテリー単体で充電しておき、急速充電後に電源オンのまま再びセットする、といった使い方で標準バッテリーを予備電源的に運用しつつ、拡張バッテリーを積極的に活用できる。

 また、バッテリーの電池としての特性も良好だ。スタンバイ状態では約3.8日、電源オフの状態では約115日待機が可能という。旧機種の「VAIO S1」や「VAIO Z1」シリーズでは電源オフの状態で約2週間の待機電力だったところを大幅に強化してきた。

 前述の通り、標準バッテリー、拡張バッテリーともに急速充電に対応しているのもありがたい。わずか15分の充電で約14%(約1時間駆動)、30分なら約27%(約2時間駆動)の充電が可能だ。80%までの充電は約1.5時間、100%までの充電は約3時間で完了する。いざという時にも心強い仕様だ。

オプションの拡張バッテリーには、拡張バッテリー単体で充電できるアダプタが付属する(写真=左)。拡張バッテリーを取り付けると、厚さが8.8ミリ、重さが約520グラム増えるが、フルフラットなフォルムは維持される(写真=中央/右)

 モビリティ(サイズ/重量)、スタミナ(バッテリー関連)の仕様に関しては、従来機も含めて比較表を作ってまとめてみた。フットプリントは従来モデルとあまり差はないが、大幅なスリム化と軽量化を果たしている一方、バッテリー駆動時間は標準値、最大値ともにグッと延びており、充電時間も速くなっていることが分かる。

VAIO S モビリティとスタミナの比較
モデル 標準仕様モデル上位機 (VPCSB19FJ/B) 標準仕様モデル下位機 (VPCSB18FJ/W) VAIOオーナーメードモデル (VPCSB1AGJ) 従来モデル (VPCS149FJ/P)
フットプリント 331(幅)×224(奥行き)ミリ 329(幅)×228.5(奥行き)ミリ
厚さ 23.9ミリ 27.6〜31.5ミリ
重量 約1.72キロ 約1.72キロ 約1.64〜約1.79キロ 約2キロ
バッテリー駆動時間 約8時間(内蔵)、約16.5時間(内蔵+拡張) 約8.5時間(内蔵)、約17時間(内蔵+拡張) 約8〜9.5時間(内蔵)、約15.5〜19時間(内蔵+拡張) 約5.5時間(S)、約8.5時間(L)
バッテリー充電時間 約3時間(内蔵)、約2.5時間(拡張単体) 約4.5時間(S)、約6時間(L)
バッテリー容量 49ワットアワー(内蔵)、49ワットアワー(拡張) 54ワットアワー(S)、81ワットアワー(L)


従来機のVPCS149FJ/Pと並べてみると、フットプリントは小さく、側面は均一に薄くなっているのが分かる


画面サイズが同じで、Sandy Bridgeを採用した新型13インチMacBook Proとも並べてみた。本体サイズが325(幅)×227(奥行き)×24.1(高さ)ミリ、重量が約2.04キロの13インチMacBook Proと比較して、本体サイズはほとんど同じ(幅が6ミリ長く、奥行きが2.5ミリ、高さが0.2ミリ短い)で、重量は約280グラム軽い(標準仕様モデル上位機との比較)。それでいて、新型VAIO Sは外部GPUや多彩なインタフェースを装備し、クアッドSSDを選択できるなど、全体的にハイスペックな仕上がりだ

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