MOA(Master Overclocking Aerna)は、MSIが全世界規模で行うオーバークロック大会だ。そのMOAの日本決勝が6月25日に、秋葉原のオーバークロックワークスで行われた。決勝には、6月10日から20日にWebページ上で行われた予選で好成績を出した上位5名が参加し、それぞれ、オリジナルのクーラーユニットと冷却テクニックを競った。
予選は、LGA 1155対応マザーボードを使用したシステムでSuperPI(mod 1.5)8Mのスコアを競うもので、これ以外の条件は自由とされていた。参加者はCPU、グラフィックスカード、そして、冷却方法を自由に選択してシステムを構築し、SuperPI 8Mを走らせて完走した場合に、そのリザルト画面とCPU-ZのCPUタブ、マザーボードタブ、メモリタブを1枚のスクリーンショットに保存して、そのファイルを登録していく方法で行われ、10日間の予選期間に30人が参加して42の記録が登録された。その中の上位5人がオーバークロックワークスで行われた日本決勝に進んだ。
MOA日本予選上位5位までの記録 | |||
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順位 | 参加者 | SuperPI 8M結果 | CPU動作クロック |
1位 | motoleader | 1分12.859秒 | 5824.6MHz |
2位 | Booooon | 1分12.984秒 | 5985.6MHz |
3位 | Gyrock | 1分13.250秒 | 5689.3MHz |
4位 | yancyan | 1分13.266秒 | 5715.6 MHz |
5位 | CAL930 | 1分13.578秒 | 5677.6 MHz |
日本決勝のレギュレーションは予選と異なり、マザーボードとグラフィックスカードはMOAを主催するMSIから会場で配布されたマザーボード「Z68A-GD80」とグラフィックスカード「N580GTX Lightning」、そして、64ビット版 Windows 7 Ultimate導入のSSDを使用してシステムを構成し、SuperPI “32M”のスコアと3DMark11のスコアをMOA世界大会ルールに準拠して計算した総合スコアで順位を決める。
CPUとメモリ、データストレージデバイス、電源ユニット、そしてクーラーユニットは参加者が用意するが(メモリの「G.Skill DDR3-2200 F3-17600CL7D-4GBXHD」と電源ユニットの「CoolerMaster Silent Pro Gold 1200W」はオーバークロックワークスが競技用に用意したユニットを利用することも可)、マザーボードとグラフィックスカードが決戦当日に渡されるため、競技はクーラーユニットの取り付けという「工作」から始まることになる。これも、MOAの世界大会に準じたルールだ。また、SuperPI 32Mでは、CPUの設定条件がMOAの世界大会に合わせて「倍率50倍固定」とされた。
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