「キてるのはBF3」――GeFroce GTX 560 Ti以上が売れる理由古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

» 2011年10月17日 10時34分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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SLIやCrossFire X、P67にSSD……じわじわ広がるBF3特需

パソコンショップ・アークに並ぶハイエンド系カード

 BF3特需で盛り上がっているのはGeForce GTX 560 TiとRadeon HD 6950だけではない。当然ながら、ハイエンドクラスのグラフィックスカードも売れ行きが伸びていると語るショップが多い。

 パソコンショップ・アークは「GeForce GTX 580やRadeon HD 6980カードを複数枚購入する方が増えています。BF3ではSLIやCrossFire Xの効果も高いと評判になっているので、マルチGPU構成まで選択肢になっているようです。実際、フルHDの全画面表示でプレイするなら、GPU性能はギリギリまで高めないと、敵や遮へい物の描画が苦しくなる部分も出てきますから」と語る。

 マルチGPU構成となると、大容量の電源ユニットも必要になってくる。定格1000ワットを超えるモデルもまずまずの売れ行きをみせているらしい。TSUKUMO eX.は「先々週末に登場したENERMAXの1200ワット電源『PLATIMAX 1200W』も4万円弱ですが、まずまず売れています。80 PLUS PLATINUM準拠ということで、やはり電源は価格以上に品質を重視される人が多いという部分はあるでしょう」と話していた。

 また、最近はゲームのためにストレージ環境を高速化するユーザーも増えているとか。PC DIY SHOP FreeTは「BF3の場合、HDDの空き容量は10〜15Gバイト必要になります。HDDからデータを読み込む設定なら、それだけ大容量のデータを毎回読み出すわけで、リード速度が遅い環境だとゲームオーバーのたびにかなりの時間がかかるんですよ。なので、予算に余裕がある方にはSSDの使用もオススメしています」という。

 さらに、同店ではP67マザーもBF3推奨パーツとして売り出されていた。「P67はZ68に主役の座を奪われた感がありますが、マザー単位でみるとゲーミングモデルが数多く出ているので、PCI Expressのレーン数や電源回路の安定性などで有利な場合が多いです」とのこと。ほかのショップでも同様の動きがあり、「P67マザーを過剰気味にストックしている一部のメーカーや代理店は、この機に積極的に売りさばこうと考えています。そのため、ハイグレードなモデルでもかなり割安で売られることが多々あるので、ユーザーとしても狙い目の状態だといえます」(某ショップ)といった意見も聞いた。

ENERMAX「PLATIMAX」シリーズ。左から750ワット/850ワット/1200ワット。価格は2万7000円弱、3万円弱、4万円弱となる(写真=左)。SSDとともに高速性が注目されている、1プラッタの1TバイトHDD、日立「0S03385」。価格は5000円弱(写真=中央)。PC DIY SHOP FreeTにて台数限定特価で並んでいた、MSIのP67マザー「P67A-C43」(写真=右)

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