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» 2012年03月22日 22時00分 公開

あの!NVIDIAが!省電力最優先!:大解説! Ultrabookで使えるKeplerはここが偉い! (2/2)

[本間文,ITmedia]
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同じ消費電力で性能2倍。同じ性能で8時間駆動可能

 ハース氏は、「Keplerアーキテクチャの持つ優れた消費電力あたりのパフォーマンスによって、Ultrabookにも搭載できる外付けGPUを実現する」とGeForce GT 640Mを紹介した。このGPUは、“GK107”と呼ばれるGPUコアを採用し、TSMCの28ナノメートルプロセスルールで最大384基のCUDAコアを統合、グラフィックスメモリインタフェースは128ビット幅でGDDR5をサポートする。なお、NVIDIAは、このGK107コアのトランジスタ数やダイサイズ、各モデルのTDPなどの詳細を明らかにしていない。

Keplerアーキテクチャを採用するGeForce GT 640M(写真=左)は、従来のGeForde GT 540Mと比べて消費電力あたりの性能が2倍に向上しているとNVIDIAは説明する(写真=中央)。GeForce GT 640Mを搭載するAcerのTimeline Ultra M3は、GeForce GTX 285MやGeForce GTX 460Mを搭載したノートPCと同等のパフォーマンスを実現しながら、8時間のバッテリー駆動と本体厚さ20ミリを実現した(写真=右)

GeForce 600MシリーズとGeForce 500MシリーズのTDPを比較する。GeForce 600Mシリーズでは、Keplerアーキテクチャの採用や、28ナノメートルプロセスルールの採用で、各セグメントでパフォーマンスを従来製品と同等にした場合、TDPは半分に下げられる(写真=左)。GeForce GT 640MとGeForce GT 620Mの従来モデルとのパフォーマンス/ワットの比較(写真=中央)。デスクトップPC向けGPUで導入した「GPU Boost」はサポートしないが、CPUの負荷が低い場合、CPUのTDPに対する余力をGPUに振り分け、その分でオーバークロック動作させることでパフォーマンスを向上させることも可能だ(写真=右)

 ハース氏は、Keplerアーキテクチャを採用するGeForce GT 640Mのパフォーマンスについて、「消費電力あたりの性能はGeForce GT 540Mの2倍」とする一方で、「Sandy Bridge世代のCPUを搭載するノートPCの多くで採用されたGeForce GT 540Mと同じパフォーマンス設定であれば、消費電力は半分となる」と説明する。Acerが“プレミアムUltrabook”と呼ぶ「Acer Timeline Ultra M3」では、GeForce GT 640Mを搭載することで、8時間のバッテリー駆動時間と本体厚さ20ミリ、重さ約2.2キロを実現し、「GeForce GTX 285MやGeForce GTX 460Mと同等のグラフィックス性能をもったノートPCで、デイパックに詰め込んで持ち歩ける携帯性を実現した」とアピールした。

 なお、ハース氏は「Kepler世代のノートPC向けGPUでは、GPU Boost機能は非対応になる」ことを明らかにした。デスクトップPC向けのGPUに導入した動的オーバークロック制御機能は、熱設計がシビアなノートPCには不向きだというのがその理由だ。ただし、CPU負荷が低く、TDPに余裕が生じた場合は、そのTDPの余裕分をGPUに当てることで、パフォーマンスを引き上げることもできると説明し、ノートPCベンダーの設計次第では、わずかながらのオーバークロック制御もできるようになるとした。

28ナノメートルプロセスルール“Fermi”も!

 一方、GeForce 600Mシリーズのエントリーモデルには、Fermi世代のアーキテクチャをそのまま採用しながら28ナノメートルプロセスルールに微細化した“GF117”と呼ぶGPUコアを用意し、「GeForce GT 620M」などのエントリーモデルで展開する。GeForce GT 620Mは、28ナノメートルプロセスルールを導入して、96基のCUDAコアを集積、128ビット幅で接続したGDDR3グラフィックスメモリインタフェースを採用する。NVIDIAでは、1スピンドルのUltrabookにも搭載できる低消費電力を実現すると説明している。

 なお、GeForce 600Mシリーズでは、従来と同様に、CPUの統合グラフィックスコアと外付けのGPUを動的に切り替える「Optimus Technology」をサポートするほか、GPU利用時にもIntel Quick Sync Videoによる動画エンコードなどのアクセラレーション機能が有効になる見通しであることも明らかした。

GeForce 500Mシリーズと同じ“Fermi”世代のアーキテクチャを採用しつつ28ナノメートルプロセスルールに微細化した「GeForce GT 620M」(写真=左)を用いて、ノートPCにおけるDirectX 11対応のメジャーゲームタイトルにおける性能を測定した(写真=右)

 ハース氏は、「ユーザーはUltrabookに、薄くて、長時間使えることだけでなく、優れたパフォーマンスも求めるはずだ」とし、「省電力性能とパフォーマンスを高いレベルでバランスを取ったGeForce 600M搭載ノートPCこそが、ユーザーが求めるパフォーマンスを実現する“真のUltrabook”、そして“完璧なノートPC”となる」と主張する。なお、NVIDIAは、Intelの次期CPU“Ivy Bridge”の発表と同時にGeForce 600M搭載ノートPCが数多く発表される見通しであることを示すとともに、今後は最新ゲームタイトルが楽しめるノートPCが数多く登場すると予告した。

NVIDIAは、GeForce 600Mシリーズこそが、完璧なノートPCを実現するソリューションだと主張する。このシリーズでもOPTIMUS Technologyをサポートする(写真=左)。2012年に登場するノートPCでも、2011年以上のモデル数でNVIDIAのGPUを採用することが決まったこともNVIDIAから紹介された(写真=右)

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