“新しいiPad”の液晶は黄色い? それとも正しい色?――測色器で徹底チェック3世代のiPadを横並び比較(3/3 ページ)

» 2012年04月02日 17時30分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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色域が大きく広がり、色再現性が高まった第3世代iPad

 以上、今回のテスト結果では、新しいiPadの色域がsRGBレベルまで拡大し、色温度とガンマもsRGBに近づいたことが確認できた。Retinaディスプレイは圧倒的な高解像度に加えて、色再現性も大きく向上している。この2つが組み合わさることで、ディスプレイとしての表現力が飛躍的に高まっているのは見逃せない。

 もっとも、冒頭で述べた通り、このテスト結果はあくまで手元にある3台のiPadによるものだ。個体差や液晶パネルベンダーの違いによる表示のばらつきから、今回とは違う表示傾向を示すこともあり得る(実際、複数のiPadを見比べても、色温度の違う個体が散見された)。

 理想をいえば、今後はiOS搭載デバイス全体を通じて、標準的なsRGB(将来的にはAdobe RGB)の色域をターゲットにしたうえで、個体差や世代間の色味の違いをできるだけ抑えつつ、Macに採用しているColorSyncのように、OSレベルでのカラープロファイル対応をiOSにも導入してほしいものだ。世代を重ねて色域が広がるのはよいことだが、せめてホワイトバランスが同じになるように、色温度とガンマはそろえてほしい。

 そうすれば、「今度のiPad/iPhoneは青い? 黄色い? 買った個体の液晶はアタリ? ハズレ?」など、発売直後に一部で聞かれる「iPadやiPhoneを買う度に発色が違って、どれが正しい色か分からない」という問題をかなり改善できるのではないだろうか。

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