Keplerデュアルの「GeForce GTX 690」で最上位の性能を堪能するイマドキのイタモノ(3/3 ページ)

» 2012年05月03日 22時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

低消費電力設計で向上したデュアルGPU構成の性能

3DMark Vantage:3DMarks
3DMark Vantage:Graphics

3DMark 11
3DMark 11:Graphics

3DMark 11:Physis
3DMarks 11:Combied

Battlefield 3(Preset:UltraHigh)
F1 2011

Just Cause 2(Concrete Jungle)
Unigine Heaven 3.0(Tessellation:Extreme)

TessMark 0.3.0
システム全体の消費電力

 3DMark Vantageのスコアは、P53206と、GeForce GTX 680のSLIと比べてわずかに低い値に収まった。Radeon HD 7970 CFXやGeForce GTX 580 SLIなどと比べると高いスコアだ。HighやExtreme設定でもこの傾向は同様で、PhysX項目を除いたGraphicsスコアでも、Radeon HD 7970 CFXのスコアを上回る。

 3DMark 11は、Radeon HD 7970 CFXがトップだが、これは2 way GPU環境におけるGeForce系のスコアがおかしいためだ。Graphicsスコアで見てみると、1番はGeForce GTX 680 SLI、2番がGeForce GTX 690、3番がRadeon HD 7970 CFXとなる。こうして見ると、GeForce GTX 590のスコアは、GeForce GTX 680単体程度で、GeForce GTX 680のパフォーマンスがいかに強力なのかも改めて確認できる。

 Unigine Heaven 3.0は、これもGeForce GTX 680 SLIに次ぐ2番手のスコアだ。一方、TessMark 0.3.0はSLI時に続き、GeForce GTX 690でも表示の乱れが生じるとともに、シングルGPUとしての性能しか出せていないなど、問題があるようだ。

 Battlefield3は、1680×1050ドットでGeForce GTX 690のがトップスコアを出しているが、これはGPU以外の部分でボトルネックが生じてしまったためだろう。2560×1440ドットでは4fpsの差が生じたが、130fpsを超えており、十分すぎるパフォーマンスだ。

 Just Cause 2もスコアが飽和した状態だが、Radeon HD 7970 CFXが最もスコアが高く、次いでGeForce GTX 690、GeForce GTX 680 SLIとなった。とはいえ、GeForce GTX 690とGeForce GTX 680 SLIの比較において、誤差の範囲といえそうだ。このベンチマークテストは、標準設定のまま解像度を変更し、計測しているが、さらに高い画質設定も余裕で対応できるだろう。

 GeForce GTX 690を組み込んだシステムの消費電力は、アイドル時が112ワットで、高負荷時が451.2ワットとなった。アイドル時で見ると、GeForce GTX 680の単体構成から10ワットほど増えたが、SLI構成と比べると7ワットほど抑えられている。また、GeForce GTX 580やGTX 590と比べても低い値だ。高負荷時も、GeForce GTX 680 SLI構成より80ワットほど低い。

SLI動作の安定性と確実性が前提

 ベンチマークテストの結果を振り返ると、GeForce GTX 690は、GeForce GTX 680のSLI構成(2-way GPU)からややスコアを落としているが、その下げ幅はGeForce GTX 580とGeForce GTX 590と比べて小さい。そして、Futuremark系のベンチマークテストでこそ明確な差が出ているが、実際のゲームタイトルを用いたベンチマークテストの結果となると、GeForce GTX 690とGeForce GTX 680 SLIの差はほとんどない。動作クロックの引き下げ幅が小さいことが影響しているようで、それを可能としているのはベースとなるGeForce GTX 680の消費電力が低く抑えられているためだろう。また、ほぼ同じだけのパフォーマンスを出しながら、GeForce GTX 690とGTX 680 SLIでは最大消費電力が80ワットも差が付いたように、パフォーマンス/ワットはさらに高まっている。

 ただし、GeForce GTX 690も内部的にSLIを構成しているため、ベンチマークテストによってはシングルGPUしか使っていないとみられる値が出たり、画面の表示が乱れることもあった。これらの解決はドライバ次第なので、NVIDIAのドライバ開発チームに期待しよう。

 NVIDIAが示している実売予想価格は999ドルとのことだが、GeForce GTX 680が550ドルだから、SLIとしてそれを2本買うよりは100ドル安い計算になる。このあたり実際に市場に出てみなければ分からないが、10万円あたりなら妥当だろう。

 それよりも課題なのが、潤沢に供給できるのか、という点だ。今現在のGeForce GTX 680自身、あまり潤沢とはいえない状況で、これを2基搭載するのだから心配になるのは当然だ。この状況が好転することに期待したい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月12日 更新
  1. 高騰続くパーツ市場、値札に衝撃を受ける人からDDR4使い回しでしのぐ自作erまで――連休中のアキバ動向 (2026年05月11日)
  2. 「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考える (2026年05月12日)
  3. 画面を持たない約12gの超軽量ウェルネストラッカー「Google Fitbit Air」 1万6800円で5月26日に発売 (2026年05月07日)
  4. USB Type-Cの映像出力をワイヤレスでHDMI入力できる「エレコム ワイヤレス HDMI 送受信機セット DH-CW4K110EBK」がセールで1万2580円に (2026年05月08日)
  5. 過去最高の受注急増と苦渋の全モデル受注停止――マウスコンピューター 軣社長が挑む“脱・メーカーのエゴ”と激動の2026年 (2026年05月11日)
  6. NAS向け低容量HDD枯渇に「Core Ultra 200S Plus」品薄も――大型連休明けのストレージとメモリ最新動向 (2026年05月09日)
  7. サンワ、サイドホイールを備えた多機能ワイヤレスマウス (2026年05月11日)
  8. オンプレミスAIを高速化する「AMD Instinct MI350P PCIe GPU」登場 グラボ形態で既存システムに容易に組み込める (2026年05月11日)
  9. Microsoftが4月度のWindows非セキュリティプレビューパッチを公開/PCI-SIGが次世代規格「PCI Express 8.0」のドラフト版を公開 (2026年05月10日)
  10. VAIO事業が絶好調のノジマ、第4四半期の出荷台数は過去最高に 「AI PC」需要で次期も成長を見込む (2026年05月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年