防水スリムボディか、キーボード着脱式か――富士通初のWindows 8タブレット2台を眺める:ARROWS Tab Wi-Fi QH × FMV STYLISTIC QH(2/2 ページ)

» 2012年10月25日 08時45分 公開
[ITmedia]
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2WayスタイルのパワフルなWindows 8タブレット「QH77/J」

 「FMV STYLISTIC QH77/J」は、キーボード着脱式のパワフルなWindows 8タブレットだ。付属のキーボード・ドッキングステーションを外したり、取り付けたりすることで、タブレットとノートPC両方の使い方ができる“2Wayスタイル”を採用している。画面サイズは11.6型ワイドと、先に紹介したARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jより一回り大きい。

タブレット単体では先に紹介したARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jより画面サイズが一回り大きく、第3世代Core iをベースとした基本スペックに豊富な端子類を備えることから、本体の厚さは12.7ミリ、重さは約850グラムある(写真=左)。着脱式のキーボード・ドッキングステーションを標準添付しているのが最大の特徴だ(写真=右)。キーボード奥の本体接続コネクタ付近にあるレバーを操作することで、タブレット本体を着脱できる

キーボード・ドッキングステーションを接続すると、タブレット本体がノートPCの液晶ディスプレイのような格好になり、一般的なクラムシェル型ノートPCのスタイルで利用できる(写真=左)。もちろん、非使用時に液晶ディスプレイを閉じて、ノートPCのスタイルのまま持ち運ぶことも可能だ。タブレット本体の裏面もノートPCの天面として違和感がないデザインとなっている(写真=右)。裏面には指紋センサーと有効画素数500万画素のカメラを備える

 タブレット本体は、CPUにAtomを採用したARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jと異なり、全体にハイスペック寄りの構成となっている。富士通が先に開発を表明した法人向けタブレットPC「STYLISTIC Q702/F」を家庭向けに展開するモデルなので、ビジネスで実用的に使える性能や機能を備えているのだ。

 CPUはTDPが17ワットのCore i5-3427U(1.8GHz/最大2.8GHz)、チップセットはIntel QM77 Express、メモリは4Gバイト(オンボード/PC3-12800)、ストレージは64GバイトSSD、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4000、ディスプレイは1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶(ノングレア/IPS方式)と、基本仕様は各社のUltrabook主力モデルに近い。静電容量式のタッチパネルは指でのマルチタッチ操作と、付属の電磁誘導式スタイラスペンによる入力に対応している。

 プリインストールOSも32ビット版Windows 8を導入したARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jとは違い、64ビット版のWindows 8を採用するため、4Gバイトのメモリがフルに使える。

液晶ディスプレイは11.6型ワイドと、タブレットにしては大きめの画面サイズだが、解像度は1366×768ドットと標準的だ(写真=左)。液晶ディスプレイは指でのマルチタッチに加えて、スタイラスペンによる入力もサポートしている(写真=右)。スタイラスペンは単6形電池1本で駆動し、キーボード・ドッキングステーションの右側面にあるスロットに収納できる仕組みだ

 タブレット本体の通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0を標準搭載。USB 3.0をはじめ、USB 2.0、HDMI出力、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、音声入出力、有効画素数92万画素のフロントカメラと有効画素数500万画素のリアカメラ、指紋センサー、ステレオスピーカー、マイクを備えており、タブレット単体でさまざまな機器に接続可能だ。

 その半面、ボディはタブレットとして大振りになっている。本体のサイズは302(幅)×195(奥行き)×12.7(高さ)ミリ、重量は約850グラムだ。Ultrabookに使われるTDP 17ワットのCPUを用いているため、Atom搭載機のような薄型軽量ボディとはいかない。

 さらにキーボード・ドッキングステーションを接続すると、本体サイズは302(幅)×203(奥行き)×26.1(高さ)ミリ、重量は約1.7キロとなる。本体もキーボード側も法人向けを意識して開発されただけあって、全体にガッチリとした作りだ。

 キーボード・ドッキングステーションを接続した場合は、クラムシェル型ノートPCのように液晶ディスプレイ(タブレット本体)を開閉でき、使い勝手は慣れ親しんだノートPCと同様になる。

 キーボードはキーピッチ約17ミリ、キーストローク約1.7ミリのアイソレーションキーボードを採用し、2ボタン式のタッチパッドも搭載。キーボード・ドッキングステーションには1000BASE-Tの有線LAN、2基のUSB 2.0、アナログRGB出力も装備しており、タブレット本体と合わせてインタフェースは充実している。

 オフィススイートのOffice Home and Business 2010も付属し、キーボード・ドッキングステーション接続時は既存のノートPCと同じ感覚でオフィス文書の作成が可能だ。それに加えてペンでの手書き入力も利用できるのは見逃せない。

キーボード・ドッキングステーションには、日本語配列のアイソレーションキーボードと2ボタン式のシンプルなタッチパッドが備わっており、装着時は既存のモバイルノートPCと同じような感覚で文字入力やマウスカーソルの操作が行える(写真=左)。タブレット本体を装着すると、ヒンジ部がスタンド代わりとなってキーボード・ドッキングステーションの後方が持ち上がり、キーボード面に自然な傾斜が生まれる(写真=右)。約850グラムのタブレットを支えるため、ヒンジは大きめでしっかり作られている

キーボード・ドッキングステーション装着時の前面(写真=左)と背面(写真=右)。前面と背面にインタフェース類は見当たらない。この状態で厚さは26.1ミリとドッシリした印象だ

キーボード・ドッキングステーション装着時の左側面(写真=左)と右側面(写真=右)。タブレット本体の左側面にはUSB 3.0、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、ACアダプタ接続用のDC入力、排気口を配置。タブレット本体の右側面にはUSB 2.0、HDMI出力、音声入出力、ワイヤレス通信のスイッチ、電源ボタン、音量調整ボタン、回転ロックボタン、ペンひも取り付け穴を備える。さらにキーボード・ドッキングステーションの左側面にUSB 2.0、アナログRGB出力、DC入力を、右側面にUSB 2.0、有線LAN、スタイラスペンのホルダーと取り出しスイッチを用意する

 バッテリーは本体に34ワットアワー、キーボード・ドッキングステーションに45ワットアワーのリチウムポリマーを搭載する。公称のバッテリー駆動時間はタブレット単体で約4.8時間、キーボード接続時で約10.7時間だ。タブレットとキーボード・ドッキングステーションを接続すると、キーボード側から本体側へバッテリー充電が行える機能も持つ(ACアダプタ接続時は充電されない)。

キーボード・ドッキングステーションの底面には、本体より大きな45ワットアワーのリチウムポリマーバッテリーを搭載する(写真=左)。本体側の内蔵バッテリーは着脱できない。本体付属のACアダプタはスティック型だ。ACアダプタはキーボード・ドッキングステーション側にも接続できる。キーボード・ドッキングステーションを装着した状態で持ち運べば、2つのバッテリーにより公称約10.7時間のバッテリー駆動が行える(写真=右)

 一般にキーボード着脱式のタブレットでは、ノートPCのスタイルで液晶ディスプレイ側が重くなってしまうため、キーボード側にバッテリーを内蔵して重量バランスを取るといった工夫がよく見られるが、FMV STYLISTIC QH77/Jもその例に漏れず、キーボード・ドッキングステーション接続時は厚くて重くなる半面、長時間のバッテリー駆動を可能にしている。こちらはタブレット単体でのコンテンツ閲覧用途より、ノートPCとしての作業効率に重きを置いた製品構成だ。

 発売日は2012年10月26日の予定、実売価格は16万円強となっている。なお、同社直販のWEB MARTで取り扱うカスタムメイドモデル「FMV STYLISTIC WQ2/J」では、CPU(Core i5-3427U/Core i3-3217U)、SSD容量(256G/128G/64Gバイト)、キーボード・ドッキングステーションの有無、USB外付けDVDスーパーマルチドライブの有無、Office Home and Business 2010の有無が選択できる。より大容量のSSDやタブレット単体での購入を希望する場合は、こちらをチェックしていただきたい。

富士通 ARROWS Tab Wi-Fi 富士通 STYLISTIC QH
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