Windows 8世代のハイブリッド型モバイルPCはどう選ぶ?各社の自信作がそろい踏み(4/4 ページ)

» 2012年11月08日 14時30分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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自分の利用スタイルを考慮した製品選びが今まで以上に重要

 以上、Windows 8の発売とともに製品数が一気に増加したハイブリッド型モバイルPCをまとめて紹介した。ユーザーの使い方によって適したボディデザインが変わってくる点には注意が必要だ。同じカテゴリーの製品であっても、長所や短所が違う場合もあるため、詳しくは各記事を参照していただきたい。また、変形機構の使い心地は体感してみないと分からない部分なので、購入前に店頭などで実機を試してみること強くおすすめする。

 今回は触れなかったが、基本スペックの違いも当然重要なポイントだ。性能面を重視するならば、Core i+64ビット版Windows 8搭載機から選ぶことになる。Atom+32ビット版Windows 8やTegra 3+Windows RTといった組み合わせの製品は薄さや軽さを優先したモデルだ。Windows RTは既存のデスクトップUI向けアプリが動作せず、標準搭載のアプリとWindows ストアアプリの利用に限定される点でほかと大きく異なる。

 さて、こうしたハイブリッド型モバイルPCでは、ボディの薄型化や軽量化の工夫はもちろん、タブレットスタイルとノートPCスタイルで異なる熱設計への配慮、変形機構の作り込みや耐久性の確保など、通常のモバイルノートPCやタブレットに比べて開発のハードルは当然ながら高くなる。第1世代の製品群ということで、粗削りな部分や迷いがある仕様も散見されるが、製品の世代を重ねることで、洗練度はより高まっていくだろう。

 昨今はPCの低価格化が激しく、国内大手PCメーカーは単純な価格競争では苦戦を強いられている。しかし、高度な作り込みが要求されるハイブリッド型モバイルPCは、日本のPCメーカーが培ってきた“高性能、高機能な製品を小型軽量に作り上げる技術”を発揮しやすく、高付加価値や高級志向を追求しやすい製品ジャンルだ。

 VAIO Duo 11やLet'snote AX2はその強みを生かした代表例といえるが、今後もWindows 8の普及とともにこうした新スタイルを提案するモバイルPCが日本発の製品を中心として、続々と登場してくることに期待したい。

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