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これまで紹介してきた製品は、液晶ディスプレイとキーボードの一体型ボディを採用し、液晶ディスプレイ部分の開閉機構を工夫することでハイブリッド型モバイルPCに仕上げていたが、「キーボード着脱型」はそれらと設計が大きく異なる。
キーボード着脱型の特徴は、キーボード側にPC本体を内蔵するのではなく、液晶ディスプレイ側にPC本体を内蔵することで、キーボードを外した状態で単体のタブレットデバイスとして利用できることだ。キーボード側に本体を装着するヒンジ機構が備わっており、ドッキングした状態ではクラムシェル型ノートPCのように扱える。そのまま液晶ディスプレイを閉じて、クラムシェル型ノートPCのように持ち運ぶことも可能だ。
「FMV STYLISTIC QH77/J」のスタイル切り替え。タブレット単体でも利用できるが、キーボード・ドッキングステーションを装着すると、クラムシェル型ノートPCのスタイルで扱える
タブレットスタイルで利用する場合はキーボード部を完全に分離できるため、液晶ディスプレイスライド型や回転型に比べて、タブレットスタイルでの薄さや軽さは有利になる。特に省電力のプロセッサであるAtomを採用した32ビット版Windows 8搭載機や、Tegra 3などARM系を採用したWindows RT搭載機は薄型軽量のタブレットに仕上がっており、iPadやAndroidタブレットに近い感覚で扱えるものも見られる。
一方、キーボード装着時は薄さや重さで不利になる。液晶ディスプレイ部にPC本体があるため、それを支えるキーボード部にも重さが必要になり、追加のインタフェースやバッテリーをキーボード部に内蔵することでバランスを取る必要があるからだ。キーボード装着時は拡張性が高まり、長時間のバッテリー駆動が行える利点もあるが、全体として大きく重くなりがちなので、通常はタブレット単体で携帯し、自宅や職場でキーボードとドッキングして使うといった利用が無難だろう。
キーボード着脱式は、タブレットスタイルを中心にWindowsを利用したい方、携帯して利用する際にキーボードが不要な場合が多いという方に最適だ。
「VivoTab TF810C」(ASUSTeK Computer)
- VivoTab TF810Cの特徴
- モバイルキーボードドック(オプション)を着脱可能
- IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
- 1024段階の筆圧検知に対応したEMRペンを付属
- Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
- バッテリー駆動時間は約10.5時間、キーボード装着時は約19時間
- 8.7ミリ厚/約675グラム(タブレット利用時)、約1.34キロ(キーボード接続時)
・ニュース→ASUS、“Transformer”なWindows 8搭載11.6型タブレット「VivoTab TF810C」など3製品
「VivoTab RT TF600T」(ASUSTeK Computer)
- VivoTab RT TF600Tの特徴
- モバイルキーボードドック(オプション)を着脱可能
- IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
- Tegra 3+Windows RTによる基本システム
- バッテリー駆動時間は約9時間、キーボード装着時は約16時間
- 8.3ミリ厚/約525グラム(タブレット利用時)、約1.63キロ(キーボード接続時)
・ニュース→ASUS、“Transformer”なWindows 8搭載11.6型タブレット「VivoTab TF810C」など3製品
- ICONIA W510Dの特徴
- モバイルキーボードドックを着脱可能
- IPS方式の10.1型ワイド液晶(1366×768ドット)
- Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
- バッテリー駆動時間は約9時間、キーボード装着時は約18時間
- 8.8ミリ厚/約580グラム(タブレット利用時)、約1.26キロ(キーボード接続時)
・ニュース→日本エイサー、世界最薄のタッチパネル搭載UltrabookなどPC秋冬モデルを発表
「HP ENVY x2」(日本ヒューレット・パッカード)
- HP ENVY x2の特徴
- モバイルキーボードドックを着脱可能
- IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
- Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
- バッテリー駆動時間は約7.5時間、キーボード装着時は約14時間
- 8.55ミリ厚/約710グラム(タブレット利用時)、約1.41キロ(キーボード接続時)
・ニュース→着脱式キーボードでタブレットとノートPCの“2Wayスタイル”に――「HP ENVY x2」
「FMV STYLISTIC QH77/J」(富士通)
- FMV STYLISTIC QH77/Jの特徴
- キーボード・ドッキングステーションを着脱可能
- IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
- スタイラスペンを付属
- TDP 17ワットのCore i+64ビット版Windows 8による基本システム
- 有線LANやアナログRGB出力の端子も搭載(キーボード側)
- バッテリー駆動時間は約4.8時間、キーボード装着時は約10.7時間
- 12.7ミリ厚/約850グラム(タブレット利用時)、約1.7キロ(キーボード接続時)
・フォトレビュー→防水スリムボディか、キーボード着脱式か――富士通初のWindows 8タブレット2台を眺める
・ニュース→キーボードが着脱可能な“2Wayスタイル”のWindows 8タブレット――「FMV STYLISTIC QH77」
「IdeaTab K3011W」(レノボ・ジャパン)
- IdeaTab K3011Wの特徴
- モバイルキーボードドックを着脱可能
- IPS方式の11.6型ワイド液晶(1366×768ドット)
- Atom+32ビット版Windows 8による基本システム
- バッテリー駆動時間は約8時間、キーボード装着時は約16時間
- 9.45ミリ厚/約667グラム(タブレット利用時)、約1.35キロ(キーボード接続時)
・ニュース→トランスフォームなタブレットで“フル”Windows 8が使える!──「IdeaTab K3011W」
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