5万円台でタッチ対応のWindows 8モバイルPC――「VivoBook X202E」はアリなのか?Win 8でも安値攻勢のエイスース(3/4 ページ)

» 2012年11月12日 15時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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HDDモデルながら意外にキビキビとした使用感

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 ここからは各種ベンチマークテストの結果を見てみよう。まずはWindows 8標準のWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアだが、グラフィックスのサブスコアが低い点はCPU内蔵グラフィックスを利用しているモバイルノートPCとしては仕方がないところだ。また、データストレージがHDDということで、プライマリハードディスクのスコアも5.9にとどまっている。

 HDDの性能については、CrystalDiskMarkも実行して確かめた。Sequantial Read、Sequantial Writeは2.5インチHDDとしては高速な部類に入るものの、Ultrabookを中心に採用が進んでいるSSDにははるかに及ばない。

 PCMark 7は、主にWindows標準のアプリケーションを使ってPCの一般的な用途をシミュレートするテストだが、データストレージがHDDである影響が顕著に出ている。System Storage Scoreが1581と低いほか、ほかの項目もディスクアクセスを含む処理が多いため、全体的にスコアが低い。2144という総合スコアは、SSDを搭載するUltrabookなどと比べると大きく見劣る。

 3D描画系ベンチマークテストのスコアは、Core i5-3317U搭載のUltrabookよりもツーランクほど下がるスコアとなった。Turbo Boost 2.0が使えないことによる最大クロックの差や、メモリ帯域の差が影響しているのだろう。

 なお、PCMark 7、3DMark Vantage、3DMark06、ストリートファイターIVベンチマーク、MHFベンチマーク【絆】のテスト結果には、同じ画面サイズのUltrabookである「ZENBOOK Prime UX21A」(UX21A-K1256)「VAIO T」(SVT11119FJS)のスコアも併記した。

 ZENBOOK Prime UX21A(UX21A-K1256)はCore i7-3517U(1.9GHz/最大3.0GHz)や256GバイトSSD、11.6型フルHD液晶を搭載したハイスペックな構成、VAIO T(SVT11119FJS)はCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)、500GバイトHDD(5400rpm)+キャッシュ用32GバイトSSDを備えたスタンダードな構成のUltrabookだ。ただ、いずれもOSはWindows 8ではなく、64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)なので、参考程度に見てほしい。

CrystalDiskMark 3.0.2のスコア(画面=左)。PCMark 7のスコア(グラフ=右)

3DMark Vantageのスコア(グラフ=左)。3DMark06のスコア(グラフ=右)

ストリートファイターIVベンチマークのスコア(グラフ=左)。MHFベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=右)

 このように、ベンチマークテストのスコアはあまり芳しくないのだが、起動時間は3回の平均で15秒弱、シャットダウン時間も3回の平均で9秒弱、スリープからの復帰時間も2秒ほどと高速だった。

 また、タッチ操作を含めたOSの基本操作のレスポンスも、ちょっと使っただけではHDDモデルとは分からないほど軽快でキビキビしている。大きなファイルをコピーしたり、アプリケーションをインストールする場合などは、さすがにSSD搭載モデルとの差を実感させられたが、HDDでもWindows 8ならではの「軽い」操作感は十分実感できる。

 これは、ハイブリッドブート、UEFI Fast Boot、常駐プロセスの削減、重複メモリのコンバインや描画システム改善によるメモリ使用量の削減、GPUアクセラレーションの積極活用、CPUのSIMDエンジンの画像レンダリングへの活用といった、Windows 8において操作感を改善するための技術的なブレイクスルー、そしてそれに対するハードウェアやドライバの最適化が背景にあるだろう。

バッテリー駆動時間、動作時の騒音と発熱も実測

電源管理ユーティリティの「Power 4 Gear」。ASUSが独自にカスタマイズした電源プランが用意されており、デフォルトではAC駆動時が「High Performance」、バッテリー駆動時が「Power Saving」と、自動的に切り替わる

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench 1.01(海人氏・作)で行った。無線LAN経由でネットに常時接続(Bluetoothオフ)し、設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 10(32ビット版)を指定、タブブラウズは無効にして測定している。電源プランは「PowerSaving(ディスプレイの輝度40%)」とOS標準の「バランス(ディスプレイの輝度40%)」の両方で行なった。

 この条件でのテスト結果は、バッテリー満充電の状態から残量5%で休止状態へ移行するまで、電源プラン「バランス」で4時間37分、電源プラン「PowerSaving」で4時間28分だった。公称値の約5.5時間には及ばないが、モバイルノートPCとして実用的な水準はクリアしているといえる。

 静音性については、アイドル時や低負荷時でもファンが動作していることが分かる程度の音は認識できる。また、たまに「カチャ」といったHDDの動作音がすることがあり、静かな部屋では少し気になるかもしれない。しかし、テストで3D描画など高負荷な処理をしても、騒音はあまり大きくならなかった。

 ボディの発熱は、底面奥のスピーカー周辺が少し温まる程度で、表面のパームレストまでは熱が伝わってこない。テストした時期が季節的に熱くなりにくいということを考えても、排熱は優秀な部類といえる。Ultrabookほど薄くないボディで、Ultrabookに使われるTDP 17ワットのCPUを採用していることから、放熱面には余裕があるようだ。

暗騒音32デシベル/室温22度の環境において、本体手前5センチに騒音計を設置し、動作音を測定した結果(グラフ=左)。室温22度の環境において、3DMark Vantageを実行した直後のボディ表面温度を放射温度計で測定した結果(グラフ=右)

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