Windows 8と一緒に「あのOSの2013年版」が出る中国山谷剛史の「アジアン・アイティー」(2/2 ページ)

» 2012年11月15日 09時00分 公開
[山谷剛史,ITmedia]
前のページへ 1|2       

だが! XPだろう!

中国でもイマドキの海賊版ショップは市場の片隅でひっそりと生息している

 探してみればやっぱり見つかる海賊版のWindows 8だが、いま中国でそれ以上に人気なのは「Windows XP」だ。北京にある地元のおじさんおばさんが集まる庶民向け市場の家電売場にも海賊版ソフトウェアショップが生き残っている。その店頭に並ぶのは、Windows XPと、Microsoft非公認で勝手に進化した「雨林木風Ghost xp 2013 5分間インストールエンタープライズエディッション」なるものだ。昆明にあった海賊版ショップでも、多数のバージョンに分かれているものの、Windows XPを最も多く扱っている。

 PCパーツショップで自作PCに必要なパーツを一通り買えば、ショップが組んでくれる上にOSからビジネスソフトまで、こちらも一通り入れるのが中国の商習慣だ。さらに、メーカー製PCでも、DOS(Free DOS)やLinuxを導入した格安モデルを購入したら、ショップが“気を利かせて”Windowsに入れなおしてくれるのも、また中国の商習慣だ。微博で最近PCを購入したユーザーの報告をチェックすると、Windows 8やWindows 7より、依然としてWindows XP(ここでも「Ghost XP SP3電脳城完美セットアップエディッション2012」「深度技術Ghost XP SP3 快速セットアッププロフェッショナルエディッション2012年V11.0」などバージョンが確認しきれないほどある)をインストールする“気の利いた”ショップが多い。

 これだけ海賊版のWindowsだが、ある調査報告によれば、確認した海賊版Windowsの94パーセントがInternet Explorerのホームページを変えており、18.7パーセントがホームページのURLを変更できず、さらに、56.1パーセントに悪意あるソフトウェアをインストールしていたという。かつて、中国最大手のWindows“作者”が逮捕されたというのに、依然として、Windows VistaやWindows 7、そして、Windows XPの進化は止まらない。ユーザー側にも海賊版のWindowsXPに対する需要が依然として強く残っている。そういう中国で、正規版Windows 8が“海賊版を踏み台にして”普及し始めているというのは、大変興味深い状況といえる。

とはいえ、中国で海賊版の需要が減ったということではなく、ブロードバントネットワークインフラの整備でダウンロードで入手するケースが圧倒的に多くなっただけという。依然として幅広いラインアップを誇る中国の海賊版ソフトウェア業界だ(写真=左)。海賊版Windows 8が出現しても、多くのユーザーは海賊版Windows XPを利用する。独自の進化を遂げた中国の海賊版Windows XPは、最新版の“2013”が登場している(写真=右)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月23日 更新
  1. メモリ容量が最大192GBに! AMDが新型モンスターAPU「Ryzen AI Max PRO 400」を発表 (2026年05月22日)
  2. どんな場面で役立つ? 「サンワダイレクト ペン型マウス 400-MAWBT202R」がタイムセールで23%オフの5380円に (2026年05月22日)
  3. バッテリー着脱式! Ryzen AI Max+ 395で驚異の性能をたたき出すポータブルPC「OneXFly APEX」を試す (2026年05月22日)
  4. AMDが強々なミニPC「Ryzen AI Halo」を披露 NVIDIAのミニスパコンに“汎用性”で対抗 (2026年05月22日)
  5. 日本が舞台のオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 6」は、土地の空気感まで再現された圧倒的リアルさ 車好きでなくとも絶対ハマる理由 (2026年05月23日)
  6. かわいらしい水色が魅力の「Omikamo 折り畳み式Bluetoothキーボード」がタイムセールで25%オフの5688円に (2026年05月22日)
  7. スマホを開かずに天気や予定をひと目で把握できる「SwitchBot スマートデイリーステーション」がタイムセールで14%オフの1万3680円に (2026年05月22日)
  8. VAIOが個人向け製品を統一価格で提供する「指定価格制度」を開始 (2026年05月22日)
  9. 26万円のASUS製Ryzenマザーが即完売! 33万円引きの特価グラフィックスカードなど秋葉原を騒がせた目玉パーツ (2026年05月23日)
  10. PFUのコンパクト高級キーボード「HHKB」シリーズが最大26%お得! (2026年05月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年