富士通は2月1日、10.1型Androidタブレット「ARROWS Tab Wi-Fi FAR70B」を発表した。2013年2月15日に発売する。価格はオープン、実売価格は7万円強の見込み。
FAR70Bは2012年1月に発売された「FAR75A」「FAR70A」の後継モデル。防水仕様の10.1型Androidタブレットという特徴を受け継いだうえで、薄型化と軽量化、ディスプレイの高解像度化、バッテリーの大容量化、CPUやメモリの強化、防塵性能の確保、NFCやMHLへの対応など、大幅なアップグレードを果たした。
主な仕様は、CPUにクアッドコア+コンパニオンコアからなるTegra 3 AP37(1.7GHz)を採用し、メモリは2Gバイト、ストレージは32Gバイト、ディスプレイは解像度1920×1200ドット(WUXGA)の10.1型ワイド液晶を搭載する。
液晶ディスプレイのタッチパネルは静電容量式で、10点マルチタッチに対応。富士通独自のヒューマンセントリックエンジン(HCE)を用いて、指の動きに対するより自然で滑らかなスクロールや、タッチ後の高速なフィードバックを実現したとしている。また、周囲の明るさに応じて画面輝度を自動調整することに加えて、昼光色や昼白色といった照明環境に画面の色味を合わせる機能、年齢による色覚特性変化を考慮して色味と輝度を自動補正する機能も持つ。
ボディには、有効810万画素のアウトカメラ、有効120万画素のインカメラ、ワンセグチューナー、スイッチ付きのスマート指紋認証センサー、NFC、ステレオスピーカー(Dolby Digital plus対応)、マイク、microSDXCカードスロット、Micro USB(MHL対応)、ヘッドフォン出力端子といったインタフェースを装備。GPS、加速度、角速度、地磁気、RGB(照度センサー兼)の各種センサーも備えている。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0を搭載し、DTCP-IP対応のDLNA機能も利用可能だ。
本体サイズは259(幅)×169(奥行き)×9.9(高さ)ミリ、重量は約589グラム。ボディはIPX5/8の防水性能、IPX5の防塵性能を確保し、お風呂やプール、キッチンなどの水まわりでも利用できる。
バッテリーは、容量37ワットアワー(約1万80ミリアンペアアワー)のリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、駆動時間は動画再生時で約14時間、音楽再生時で約75時間、スタンバイ時で約2100時間だ。付属の卓上ホルダにACアダプタを接続した場合、約30分間で従来比約2.5倍の容量1770ミリアンペアアワーを充電できる急速充電(4A)に対応する。PC接続用USBケーブルをmicroUSBにつないで充電することも可能だ。
OSはAndroid 4.0をプリインストールし、発売後にOSのバージョンアップを1回実施するとしている。家庭内での共用に配慮し、ロック画面からユーザー別にカスタマイズされたホーム画面を選択できる「スタイル切替」、初心者向けにホーム画面のデザインを簡素化した「かんたんスタイル」、上部に拡大/縮小/検索のボタンを配置したシンプルな画面構成の「かんたんブラウザ」を搭載した。広辞苑やリーダーズ英和辞典など辞書30冊を含む「富士通モバイル統合辞書+」アプリも備える。
ARROWS Tab Wi-Fiの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | ストレージ | OS | 実売 |
ARROWS Tab Wi-Fi | FAR70B | タブレット端末 | フルモデルチェンジ | Tegra 3 AP37(1.0GHz) | 2GB | 32GB | Android 4.0 | 7万円強 |
ARROWS Tab Wi-Fiの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | ワイヤレス通信 | インタフェース | サイズ | バッテリー駆動時間 | 重量 |
ARROWS Tab Wi-Fi | FAR70B | 10.1型ワイド | 1920×1200 | IEEE802.a/b/g/n、Bluetooth 4.0 | Micro-USB、ヘッドフォン、microSD、ワンセグなど | 259×169×9.9ミリ | 動画14時間、音楽75時間、スタンバイ2100時間 | 589グラム |
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