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米軍調達基準を満たすタフな14型Ultrabook――「HP EliteBook Folio 9470m」に迫る:薄いだけじゃ満足できぬ(3/3 ページ)

» 2013年02月19日 13時30分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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容易に着脱できるバッテリーを搭載、発熱/騒音も問題なし

photo バッテリーは容易に着脱できる。ACアダプタのサイズは90(幅)×47(奥行き)×22(高さ)ミリと小型だ

 HP EliteBook Folio 9470mが搭載するバッテリーは4セル式のリチウムイオンで、本体裏面のロックレバーを外すと簡単に取り外せる。容量は52ワットアワーで、動作時間は約7時間30分としている。また、バッテリーを外した後にネジで固定されたカバーを開ければ、メモリやストレージにもアクセス可能だ。

 Ultrabookは薄いボディを実現するために、ユーザーによるバッテリー交換ができない構造となっているモデルがほとんどだ。その点、本機はバッテリーだけでなくメモリやストレージに楽にアクセスできる点はうれしい。メモリスロットは1基空いているので、メモリを増設することもできる。ビジネス向け製品ならではの特長として評価したい。

 バッテリー動作時間は、BBench 1.01(海人氏・作)を利用した。BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 9を指定し、タブブラウズはオフに設定、本体は無線LAN常時接続、Bluetoothオン、電源プランは「バランス」で、バッテリー動作時のディスプレイの輝度は40%に設定した。

 この条件で、バッテリー満充電の状態から残量5%で休止状態に移行するまで6時間50分だった。公称値の約7時間30分には及ばないものの、会社や家の中で持ち歩いて作業をするという用途では満足のいく動作時間を備えている。ちょっとした外出程度ならば、ACアダプタなしでも安心して使えるはずだ。外出先での使用が多いなら、交換用のバッテリーや拡張バッテリーを用意するといいだろう。価格はそれぞれ4セルタイプが9450円(税込み、以下同)、6セルの拡張バッテリーが1万5750円だ。

 ボディの発熱については、しばらく使っていても熱くなる感覚はなく、ほとんど気にならない。ペンチマークテスト実行中など、高い負荷がかかると温かくなるものの、室温22度の環境でパームレストは約27度だった。キーボードの「Y」キーあたりが最も温度が高くなったが、それでも約34度だ。

 排気は左側面にある排気口から吹き出すが、その騒音は高負荷時でも42デシベル程度(環境騒音30デシベルでPCMark 7実行中に測定、本体手前5センチの位置で計測)とうるさいとは感じなかった。

実用重視で高いコストパフォーマンスを備えるUltrabook

photo HP Elitebook Folio 9470mは実用重視で手堅い作りが特徴だ。作業用のPCを求めているならば、個人向け製品よりも有利な点が多い

 低価格モデル(Core i3モデル)となる本構成での直販価格は7万9800円だ。SSDとHDDのハイブリッドストレージを搭載するUltrabookとしては標準的な価格だが、セキュリティ機能や米軍調達基準を満たす堅牢性などの付加価値がある。HPらしいコストパフォーマンスの高さは健在だ。

 14型のビジネス向けノートPCとしては比較的薄いボディに、十分なバッテリー動作時間を備え、HDD+SSDのハイブリッドストレージでレスポンスにも不満はない。作業しやすい広めの14型ワイド液晶ディスプレイ、入力しやすいバックライト付きキーボードに、タッチパッドとスティックのデュアルポインティングデバイスを採用するなど、実用重視で手堅い作りといえる。

 もちろん、魅力的な個人向けUltrabookは多数あるが、ビジネス作業用PCとして使うならば、ビジネス向け製品に目を向けるのもいい。堅牢性や価格、作業に特化した仕様など個人向け製品よりもビジネス向け製品が有利な点は多い。そういった点で、HPやデルといったメーカーの直販サイトは、個人でも気軽にビジネス向けモデルを購入できるので便利だ。

 エンターテインメント要素をあまり必要とせず、仕事に使う作業用のPCを探しているならば、HP Elitebook Folio 9470mは魅力的な1台となるだろう。

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