GeForce GTX TITANのスペックは、CUDAコアが2688基、テクスチャユニットが224基、ROPsが48基、コアクロックがベースで836MHz、Boost Clockが876MHz、グラフィックスメモリの転送レートがGDDR5で6008Mbps相当となる。グラフィックスメモリのバス幅は384ビットで、これは、GF110世代のGeForce GTX 580と同等だ。外部補助電源コネクタは8ピンと6ピンの構成で、TDPは250ワットに抑えられている。これも、TDPが244ワットだったGeForce GTX 580とほぼ同等といえる。一方、構成するトランジスタ数は、GeForce GTX 580の40ナノメートルから28ナノメートルというプロセスルールの進化によって、GeForce GTX 580と比較すると倍以上となった。
製品名 | GeForce GTX TITAN | GeForce GTX 690 | GeForce GTX 680 | GeForce GTX 580 |
---|---|---|---|---|
開発コード名 | GK110 | GK104 | GK104 | GF110 |
GPC | 5 | 8 | 4 | 4 |
SM | 14 | 16 | 8 | 16 |
CUDA Core | 2688 | 3072 | 1536 | 512 |
テクスチャユニット | 224 | 256 | 128 | 64 |
ROPユニット | 48 | 64 | 32 | 48 |
GPUクロック(MHz) | 836 | 915 | 1006 | 772 |
Boost Clock(MHz) | 876 | 1019 | 1058 | − |
CUDAコアクロック | − | − | − | 1544 |
テクスチャフィルレート(GTexels/sec) | 187.5 | 234.2 | 128.8 | 49.4 |
メモリクロック | 1502 | 1502 | 1502 | 1002 |
メモリタイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 |
メモリ接続バス幅 | 384 | 512 | 256 | 384 |
メモリ帯域幅(GB/sec) | 288.4 | 384.4 | 192.26 | 192.4 |
メモリ容量(MB) | 6144 | 4096 | 2048 | 1536 |
2次キャッシュメモリ(KB) | 1536 | 1024 | 512 | 768 |
最大消費電力(TDP) | 250 | 300 | 195 | 244 |
外部補助電源コネクタ | 8+6 | 8+8 | 6+6 | 8+6 |
DirectXサポート | 11 | 11 | 11 | 11 |
PCI Express Gen. | 3 | 3 | 3 | 2 |
トランジスタ数(億) | 71 | 70.8 | 35.4 | 30 |
プロセス(ナノメートル) | 28 | 28 | 28 | 40 |
Thermal Threashold | 95 | 98 | 98 | 97 |
GeForce GTX TITANでは、「GPU Boost 2.0」という第2世代の自動オーバークロック機能や、「Display OverClocking」といった新機能も導入した。GPU Boost 2.0はオーバークロッカーに、Display OverClockingはリアルタイムゲーマーにとって有効な機能となるだろう。
GeForce GTX TITANの評価機材は、リファレンスデザインのグラフィックスカードだけでなく、PC一式として用意した。シングルGPUでは最上位モデルとなるグラフィックスカードを搭載するPCということで、巨大なゲーミングPCを想像していたら、マウスコンピューターのmicro ATXフォームファクタゲーミングPCにGeForce GTX TITANを搭載していた。GeForce GTX TITANは、コンパクトなミニタワーPCにも搭載可能なグラフィックスカードという点もNVIDIAは訴求している。その発熱やクーラーユニットのサイズと騒音を思うとき、GeForce GTX 480世代や、GeForce GTX 690をMicro ATX準拠のPCケースに組み込むのはためらうが、GeForce GTX TITANなら、コンパクトとパフォーマンスという相反する要素を重視する日本のPCゲーマーのニーズを満たすことができるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.