Futuremarkは、グラフィックス性能評価用のベンチマークテスト「3DMark」Android版の配布を4月2日(日本時間)から開始した。PCでは、ゲームをはじめとするグラフィックスコアの性能を示す標準指標として扱うユーザーやメーカー関係者が多い3DMarkだが、ARM系のCPUを搭載し、OSにAndroidを導入したタブレットデバイスやスマートフォンでもようやく利用できるようになった。
ARM系プロセッサーを搭載してAndroidを導入するデバイスで利用できるベンチマークテストとしては、これまでも、「Quadrant」「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」などを利用するユーザーが多かった。ゲーム利用を想定する最新視覚効果を用いるベンチマークテストとしては、日本のSilicon Studioが開発して配布している「MOBILE GPUMARK」もある。
ただ、3DMarkは全世界的に長年にわたって利用する関係者が多いベンチマークテストのAndroid版だけに、 最新の視覚効果を多用したゲームを利用する機会が増えている最近のタブレットデバイス、スマートフォンユーザーにとって、有力な指標の1つとなるだろう。
PC版の3DMarkは、DirectX 9.0に対応する「Ice Storm」、DircetX 10に対応する「Cloud Gate」、そして、DircetX 11に対応する「Fire Strike」を収録して、それぞれで、グラフィックス描画テストと物理演算テストを利用できた。Anroid版では、Ice Stormのみを収録しているが、「Ice Stome」のほかに、「Ice Storm Extreme」も用意している。Ice Stormでは、使用する画像データが1280×720ピクセルで、画質設定は標準となっているが、Ice Storm Extremeでは、1920×1080ピクセルのデータを用意したうえで、テクスチャ品質とエフェクト処理の負荷を重くしてベンチマークテストを実行する。Ice Stormの高画質フルHD版という位置づけだ。
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