大解説! Intelの“モバイル”SoC戦略をまとめてみた:モバイルの進化はムーアを超える(2/3 ページ)

» 2013年04月19日 18時46分 公開
[本間文,ITmedia]

WindowsもAndroidも同じコアでサポートする

 Intelは、これまでPC市場で培ってきた設計開発の簡素化や低価格製品の開発を容易にできる製造や設計に関するノウハウが、モバイル市場において先行する競合企業を追撃する武器になると考えている。これを示すように、IDF Beijingでは、WindowsとAndroidの両方をサポートするタブレットデバイスを開発するためのノウハウに関するセッションを開いている。また、IntelのSoCを採用した製品の開発を容易にすべく、各SoCを利用したタブレットデバイスやスマートフォンのリファレンスデザインを、パートナー企業に供給しているが、この施策も市場拡大の手助けとなっている。

IntelのモバイルSoCを採用したスマートフォンは2012年も続々と登場する予定だ(写真=左)。IntelのClover Trail+搭載スマートフォンのリファレンスデザイン。NFCにも対応している(写真=中央)。Atom Z2580を採用するLenovoの「K900」は、まもなく中国市場で販売を開始する見通しだ(写真=右)

Atom Z2420を採用するAcerの「Liquid C1」は、デュアルSIMに対応する(写真=左)。Atom Z2480を採用するMotorolaの「Razr i」(写真=右)

同じくAtom Z2480を採用するMotorolaの「MT-788」(写真=左)。Atom Z2480を採用したZTEの「Grand X IN」(写真=右)

Intelは、WindowsとAndroidを共通のタブレットデバイスで対応できるように設計を進めることで、低価格な製品を実現しようと提案する

ASUSのFonepadは、SoCにAtom Z2460を採用した(写真=左)。ECSが用意したAtom Z2460を採用する7インチタブレットデバイスの低価格モデルリファレンスデザイン(写真=中央)。中国Ramosが用意した10.1インチタブレットデバイス低価格モデル「W32」もAtom Z2460を採用する(写真=右)

ソフトなければただの板

 Intelのモバイル戦略において、もう1つ重要な要素を占めるのが、ソフトウェア開発環境だ。Intelでシステムソフトウェア事業部を統括するCorporate Vice President General Manager System Software Divisionのダグ・フィッシャー氏は、「Intelアーキテクチャは、Windowsだけで優れたパフォーマンスを発揮できるのではない。Google以外でAndroidの開発に最もリソースを割り当てているのはIntelで、優れたユーザー体験をWindowsやAndroid、そして、TizenやChrome OSなどでも実現できる開発環境を整えている」と訴求する。

 このために、Intelは、彼らの仮想化技術「VT-x」に対応してAndroidエミュレータの高速化を実現する「Intel Hardware Accelerated Execution Manager」や、「Intel Cross platform Development Kit」(XDK)と呼ぶHTML5アプリケーション開発環境を無償で提供している。

Intelのソフトウェア開発環境における最新動向を紹介するダグ・フィッシャー氏(写真=左)。IntelはAndroidの開発者向けの開発ツールを無償提供することで、積極的なサポートを展開していると訴えた(写真=中央)。Intel Hardware Accelerated Execution Manager(HAXM)では、VT-xへの対応したことでハードウェアアクセラレーションが利用できるようになり、Androidエミュレータを高速で動作できるようになる(写真=右)

Intel Cross platform Development Kit(XDK)などのHTML5開発環境も整備を進めている(写真=左)。HTML5対応アプリケーションは、2015年にモバイルアプリケーション全体の80パーセントになると予測する(写真=右)

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