メカニズムは? サポートは? ホントにThinkPadなの?──「ThinkPad Helix」の気になるところを聞いてきた(前編)「ThinkPad Helix」開発チームインタビュー(3/3 ページ)

» 2013年07月04日 11時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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サイズ、重量、パフォーマンスのため「ほぼ限界まで追い込んだ」熱設計

ITmedia 合体・変形機構にともない、ThinkPad Helixは「Configuable TDP」を採用しました。こちらの実装方法や考え方についてお聞かせください。

photophoto 変形・スタイルに応じてTDP(熱設計電力)を変える「Configuable TDP」機能を活用し、そのときに最適なパフォーマンスが得られるよう放熱・冷却設計がなされている

中条氏 Configuable TDPの実装自体はインテルCore プロセッサー・ファミリーのガイドラインに沿っていますが、アダプテーションはレノボ独自の電力を高度にコントロールする技術を組み合わせて実装しています。

 ThinkPad Helix専用として開発・実装した冷却システム「ThinkPad Helix Dual Direction Cooling Technology」は、タブレットの状態で何ワットまで放熱できるか、ノートPC状態でキーボード部のファンも使って何ワットまで処理できるのかという計測データをもとに最適化したシステムです。この最大冷却性能に合わせ、最大のパフォーマンスを引き出せる値を割り出したうえで設計しています。

photophoto 最大パフォーマンスを得るノートPCモードは、ヒンジ部に内蔵された2つのファンと本体内部の1つのファン、計3つを使用して最大の冷却性能を得る仕組みだ

ITmedia 単純に冷却性能を強化する/調整するというものでもないわけですね。

中条氏 ThinkPad Helixの内部スペースから、これがほぼ限界──まで追い込みましたね。例えばファンを大きくすれば冷却性能を高められますが、バッテリー動作時間や動作音など他の性能が犠牲になります。これらをバランスさせ、静音を実現しながらCPUの持つ最大限の性能を発揮するよう設計しています。

 Configuable TDPによりタブレットモード時にはクロック周波数が低くなりますが、システム全体として見ればCoreプロセッサーを搭載するので、Atom搭載タブレットと比べるとパワーは相当な余裕があります。ノートPCスタイルでのハイパフォーマンスさはもちろん、タブレットという用途においても求められるニーズを大きく超えたパフォーマンスを発揮できるというわけです。

後編に続く)

 後編では、新採用した“5ボタンクリックパッド”の工夫、バッテリー内蔵化の判断──などについて展開する予定です。






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