もちろん、Surface Proは通常のWindows用ゲームも動作するので、ゲームの選択肢は大きく広がる。ストリートファイターIVベンチマーク(低負荷時)の結果が41.77fpsであったことを考えれば、低スペックPCで動くような3DゲームやオンラインRPGを遊べる可能性は高い。
ということで、今回はESTsoftのオンラインRPG「CABAL ONLINE」を試してみた。推奨するCPUとメモリのスペックがそれぞれPentium 4以降/512Mバイト以上と低いので、内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 4000)で動くか、という点がポイントとなる。
無線LANで接続し、実際に1時間ほど遊んだところfpsは25〜55程度で推移した。動きが止まるといった場面はなく、一瞬のラグが命取りになるような場面では使えないものの、気楽にモンスターを狩るといった場面では快適に遊べた。各種演出を無効にしたり、ゲーム画面の解像度を調節することで、ある程度ゲームの“重さ”をコントロールできる。画面が小さいと感じるなら、外部ディスプレイに接続するのもアリだ。基本的にタッチ操作では厳しいので、タッチパネルを備えるType Coverを接続して遊ぶことになる。Touch Coverはカーソルの移動や感圧式キーの反応に不安が残るので、このゲームでは使わない方がいいだろう。
ゲームプレイ中はファンが勢いよく回り、ボディ表面が熱くなる。Kickstandで立ててプレイするので、プレイ中は問題ないが、ゲーム終了後にバッグにしまうときなどはボディの発熱に気をつけたい。ファンの騒音については、スピーカーから出る効果音やBGMでかき消される程度であまり気にならなかった。

解像度を変えることで負荷は変わるが、おおよそ25〜55fps程度で推移した。(c)ESTsoft Corp. All rights reserved. 2006 Licensed and published for Japan by Gamepot Inc.
特にWindows用の同人ゲームで遊びたいという人には、Surface Proはかなり有力なタブレットとなる。カーソル操作が必要な場合はソフトウェアキーボードを使うのもいい (C) Sanbondo.もちろんバッテリーの消費も早い。電源プラン「バランス」(輝度40%)でプレイしたところ、30分でバッテリーが25%減少した。約2時間しかできないと考えるか、2時間もできると考えるかは遊び方にもよるが、少なくとも電源が取れないカフェのような場所でもオンラインRPGを遊べるということだ。ちなみに輝度を最大にすると30分で30%のペースで減少し、さらに動作時間が短くなる。
Surface Proは、Windows 8 ProやOfficeをプリインストールするなど、ビジネス利用も可能なWindowsタブレットという色が強い製品だ。Webブラウジングなどのライトユースには価格が安く、軽いSurface RTやAtom搭載Windows 8タブレットが向く場面も多い。
しかし、この高い性能でゲームに……という使い方もアリだ。グラフィックスカードを必要とするようなゲームはできないが、写真編集や動画編集なども含め、ホビーユースにも耐えうるWindowsタブレットとしての価値はある。
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