以前の記事(1年半落ちの「iPhone 5」が新品になっちゃったぜ!!――代替機だけどね)でアップルの「iPhone 5 スリープ/スリープ解除ボタン交換プログラム」に申し込んだいきさつをまとめた。
「修理には4〜6日かかるけど、今は混んでいるのでもっと時間がかかるかも」というスタッフの懸念が的中したようで、アップルストア渋谷から「Your product is ready for pickup」のメール連絡が来た(申込時に電話連絡を選ぶこともできる)のは5月11日の午後。結局、9日かかったことになる。しかも、メールには「写真付きの身分証明書を持参してください」という表記に加え、「5月26日までには取りに来てね」というただし書きもあった。
代替機の16Gバイト版の容量不足に悩まされていたので、すぐさまアップルストア渋谷に予約をいれようとWebページを見たものの、すでに空きはなく、断念。ええい、ままよと翌日の昼休み時間に突撃してみた。
店内は平日の午後ということもあり、申込日(5月2日)のような大混雑ではなかったが、それでも2階の壁際には20人近い人が順番を待って立っていた。
まずは近くのスタッフに修理完了の連絡をもらった旨を伝えたところ、いつも通りに「壁際でお待ちください」とのつれない対応。おとなしく待つこと10分ほどでカウンターに呼ばれた。お、これは意外と早く終わるかもという期待が浮かんできた。
以下に、修理完了までの流れをざっとまとめた。あくまで筆者の場合であり、必ずしもこのようになるわけではないが、参考例として見てほしい。
修理完了のプロセス
上記にかかった時間はおよそ10分。筆者は代替機を要望したが、これが不要ならばもっと短くなるはずだ。「iPhone 貸出契約書」のようにペンが必要な書類もなく、iPad上の署名で簡潔に済む。
修理から戻ってきたiPhone 5をスタッフから手渡され、スリープ/スリープ解除ボタンやホームボタンなどの動作をユーザー自身の手で確認する。外装などは以前のままなので、傷だらけの愛機とご対面というわけだ。実際、ボディ背面に貼ってあった「Gundam Cafe & Bar」のシールもそのままだった。
最後にスタッフから手渡された「お客様各位」というA4の書類には、下記のような記述があった。
- お客様から報告された問題を解決するために必要な部品(※)を交換しました。
- 最新バージョンのiOSをインストールしました。
- 修理したiPhoneが、報告された問題について、品質テストに合格することを確認しました。
※新しい部品、または新品と同等の性能および信頼性を持つ部品と交換させていただきました。
つまり、今回の修理では不具合があったパーツのみ交換されていること、同時に最新のiOS(現状では7.1.1)がインストールされることがポイントだ。また修理完了後、90日間の製品保証がつくので、何かあればアップルストアなどに来てほしいとのことだった。
ちなみに、ダメ元で延長保証サービスの「AppleCare+ for iPhoneにこのタイミングで入れますか?」とスタッフに聞いたところ、「機種変更などで新しいiPhoneと同時に購入するか、iPhoneの購入日から30日以内でないとだめなので、今回は無理ですね」との回答だった。
対応してもらったスタッフは非常に丁寧で、別れ際にも「今回は2度もアップルストアに来ていただき、お手数をおかけしました」と声をかけてくれた。とはいえ、筆者のように仕事柄メーカーサポートに興味がある場合を除けば、一般ユーザーにとって今回のような引き取り修理は面倒に他ならない。代替機が用意されているとはいえ、日頃使っているスマートフォンがなくなるのは非常に不便だ。遅ればせながら「交換プログラム」を実施した同社の姿勢は評価できるがなぁ、とつらつら考えながら遅い昼食(唐そば 公園通り店)を取りつつ、アップルストア渋谷からメールで送られてきた「Genius Bar 修理確認書」を確認したところ、筆者の場合は4つのパーツが交換されていた。
次期iPhoneはいつ出るのかなどと思いをはせながら、もうしばらくiPhone 5と付き合う日々が続きそうだ。
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