米Appleが3月9日(現地時間)、腕時計型デバイス「Apple Watch」の詳細を案内した。
発売日は4月24日に決定し、日本を含む9カ国で発売される。4月10日から事前予約を開始。アップルストアで実機が展示され、実際に腕に装着して操作感を試すことができる。
Apple Watchは、鏡面仕上げを施したステンレススティールの「Apple Watch」(20モデル)、標準的なアルミニウムよりも60%高い強度を持つという「Apple Watch Sport」(10モデル)、18金を用いた「Apple Watch Edition」(8モデル)の3種類をラインアップ。
各種類の中でも38ミリと42ミリのモデルと複数のサイズがあり、サイズやバンドによって価格が異なる。Apple Watchは6万6800円〜13万2800円、Apple Watch Sportは4万2800円〜4万8800円、Apple Watch Editionは128万円〜218万円となる(いずれも税別)。
本体にはタッチ操作が可能な四角形の曲面Retineディスプレイと、右側面には「Digital Crown」と呼ばれる竜頭を備える。竜頭を回すことで、地図のズームインとズームアウト、画面のスクロールができるほか、短押しでホーム画面に戻り、長押しでSiriの呼び出しができる。時計として活用できる複数のウォッチフェイスを用意する。
iPhoneとBluetoothやWi-Fiで接続することで、さまざまな通知を受けたり、コミュニケーションを取ったりできる。例えば、天気予報・ニュース・予定・飛行機の予定などを確認する、iPhoneにかかってきた電話をApple Watchで受けて内蔵マイクで通話をする、iPhoneで受信したSMSやEメールをApple Watchで確認する、SNSのメッセージをApple Watchでやり取りする、といったことができる。メッセージの返信には絵文字や音声を利用できる。
Apple Watchならではのコミュニケーション機能も用意した。側面のボタンを押すと、よく連絡を取る人のサムネイルが表れ、電話の発信やメッセージの送信、手書きイラストの送信が行える。Apple Watchで計測した心拍数を、ほかのApple Watchへ送信することも可能だ。
ハイヤーをリクエストできる「Uber」、ホテルにチェックインしたり部屋の鍵として使ったりできる「Starwood Hotels & Resorts」、フィードを見たりお気に入りの写真に「いいね!」を押したりできる「Instagram」などのアプリが、Apple Watchからも利用可能になる。Apple Watch向けアプリは、3月9日(米国時間)から配信されるiOS 8.2以上のデバイスでダウンロードできる。
加速度センサーを使ってさまざまな活動量を計測できるのも特徴の1つ。プリセットしている「アクティビティ」アプリでは、消費カロリーを表示する「ムーブ」、早歩き以上の運動をした時間を分で表示する「エクササイズ」、休憩するために席から立ち上がった頻度を示す「スタンド」という3つの項目を用意。座っている時間が長いと立ち上がるよう促したり、消費カロリーの目標を達成したかを確認したりできる。同じくプリセットしている「ワークアウト」アプリでは、運動の継続時間、距離、消費カロリー、ペース、スピードなどのデータをリアルタイムで表示する。
気になるバッテリーの駆動時間は「18時間」と発表された。これは、時刻のチェックを90回、通知を90回、アプリの使用を45分間、Apple WatchからBluetooth経由で音楽を再生しながらワークアウトを30分間行った結果にもとづく。連続通話時間は最大3時間。省電力モードでは、1時間に4回(4秒間ずつ)時刻をチェックする使用で72時間持つという。充電時間は0%から80%までの充電で約1.5時間、0%から100%までの充電で約2.5時間かかる。
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