アップル「新しいMacBook」の“新しさ”にしびれた動画で360度チェック

» 2015年04月22日 16時40分 公開
[田中宏昌ITmedia]

 アップルの「新しいMacBook」は、まるで2008年に登場した初代MacBook Airをほうふつとさせるかのような仕上がりだ。作り込まれた高級感のあるボディ、そぎ落とされたインタフェース、そして厚さ3.5〜13.1ミリというスリムボディに、約920グラムという重量。加えて、2304×1440ピクセル(226ppi)対応の12型Retinaディスプレイを搭載し、ボディカラーはゴールド、シルバー、スペースグレイで展開する。

 sRGB相当の色域をカバーした液晶ディスプレイの発色は精細で美しく、質感の高いボディと相まって物欲を大いに刺激してくれる(個人的にはスペースグレイの深い色合いが好みだ)。

ボディカラーは3色ある。最薄部で3.5ミリ、最厚部でも13.1ミリというスリムボディが目を引く

 何かと話題になっている「バタフライ構造」を採用した新型キーボードは、キートップの面積が大きい割にタイプしてもぐらつかない。使用当初こそ浅いキーピッチに違和感を覚えるかもしれないが、小一時間も使っていればむしろしっくりとくるから不思議だ。

 感圧センサー内蔵の「感圧タッチトラックパッド」も同様で、電源オフ時にタップしても無反応でクリック感がないことから、初めてこれまでのパッドとの違いを認識できる。従来のパッドと同じ使い心地を維持しつつ、アプリごとに割り当てを変更できたりとさらに多機能化しているのが特徴だ。

キー1つ1つの下にLEDを埋め込んだ独立型LEDのキーボードバックライトを採用する

 左側面にあるUSB Type-Cコネクタも、新しいMacBookの評価を分けるポイントだろう。別売のMultiportアダプタを使えば、外部ディスプレイに4K出力することも可能だが、純正アダプタは9500円(税別)と安くはない。

 付属のUSB Type-Cケーブルが約2メートルと長めで、持ち運びにややかさばるのも気になるが、このあたりは対応機器やアダプタが出そろうことで解消される部分ではある。とはいえ当面は、新しいMacBookに合わせた形での運用で切り抜けるしかないところだ。

 もっとも、細かい懸念を吹き飛ばすだけの魅力を備えたモデルであることは間違いなく、筆者としては常に持ち歩きたいガジェットの最右翼という位置は揺るがない。ただ、下位モデルでも税込みで16万を超える価格と、Apple Watchが発売されるこの時期、何かと入り用なのが悩ましい。

オプションの「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」は、端子の裏/表を気にせず利用できるが、やや大柄だ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  8. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー