新名称のWindows 10プレビュー版「Insider Preview(Build 10074)」公開前回から1週間でアップデート

» 2015年04月30日 17時00分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは4月29日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコにて開発者会議「Build 2015」を開催したことに合わせて、「Windows 10」プレビュー版の最新バージョン「Build 10074」を公開した。前バージョン「Build 10061」の公開から1週間というハイペースでのアップデートとなる。

 今回からこのプレビュー版の名称は、「Technical Preview」から「Insider Preview」に変更されており、今夏の提供開始に向けて完成に近づいていることがうかがえる。

 Build 10074は、Windows Insider Programに登録してWindows 10 Technical Previewを試用しているユーザーであれば、Windows Update経由でアップデートが可能だ。Windows Updateの更新メニューを「Fast」に設定している先進的なユーザーだけでなく、「Slow」に設定している保守的なユーザーにも配信される。

 また、クリーンインストールや仮想環境へのインストール向けに、日本語をはじめ計22言語のISOファイルも公開された。日本語版ISOファイルの容量は、x86(32ビット版)で2.82Gバイト、x64(64ビット版)で3.86Gバイトだ。

Windows 10 Technical PreviewのBuild 10074はISOファイルでも公開されている
ISOファイルは、日本語をはじめ計22言語のx86版/x64版が用意されている

 同日開催された開発者会議のBuild 2015で行われたデモのいくつかは、Build 10074に搭載されていないという。Build 10074の主な機能や変更点は以下の通りだ。

  • UX(ユーザーエクスペリエンス)の改善

 ライブタイルのパフォーマンスと安定性が向上したほか、立方体が回転するようにタイルの内容を切り替えるアニメーション効果が加わった。高画素密度のディスプレイ環境(High DPI)に対応し、デュアルディスプレイ環境ではそれぞれ正しいスケーリング拡大表示が行われる。意外なところでは「Aero Glass」が暫定的に復活し、スタートメニューとタスクバーに半透明のぼかし効果が加わった(Aero Glassの是非は、Windowsフィードバックアプリで意見を求めている)。

Aero Glassによる半透明効果が必要かどうかは、ユーザーのフィードバックを求めている
  • Continuumの改善

 2in1デバイスで使われるタブレットモードとデスクトップモードのスムーズな切り替え機能が改善された。タブレットモードでアプリを終了すると、デスクトップ画面ではなく、タッチ操作しやすいスタート画面に戻るようになった。

  • マルチタスクの改善

 「Alt」+「Tab」キーで表示されるタスクビューまわりの機能も改善。アプリをスナップすると、余った領域にバックグラウンドのタスクがサムネイルで並ぶ(スナップアシスト機能)が、ここから直接不要なウィンドウを閉じられるようになった。

  • 新しいWindowsのシステムサウンド

 ユーザーからのフィードバックを受け、新しい効果音が適用された(その是非はWindowsフィードバックアプリで意見を求めている)。

  • Cortanaの改善

 ユーザーインタフェースが改善されたほか、音声アシスタント機能が進化し、天気、株価、辞書、計算機、フライト状況、リファレンス、上映情報、技術的なヘルプ、タイムゾーン、単位の変換、ジョークのようなチャットにも対応する。

  • 音楽とビデオのプレビューアプリ更新

 音楽プレビューアプリ(3.6.999.0)はフルスクリーン再生が可能になった。ビデオプレビューアプリ(3.6.999.0)は、映像コンテンツダウンロード時の進ちょく確認、一時停止、再開といった操作に対応。購入したコンテンツは、3つまでのデバイスで何度でも再ダウンロードが可能だ。コンテンツのクローズドキャプション機能、起動時の新機能リスト表示にも対応する。

  • Xboxアプリの更新

 Xboxアプリを更新し、PCゲームのプレイ動画を録画するDVR、スクリーンショット、ライブタイル、ユーザープロファイル、実名の共有などをサポートする。

  • Windowsストア(β版)の改善

 Windows 8.1搭載PCで購入したアプリをWindows 10のWindowsストア(β版)に表示。ストアの対応を41市場に拡大した。

 そのほか、Build 10074では、スタートメニューからWin32(デスクトップ)アプリを起動できないバグが修正されたほか、Xbox Musicと音楽プレビューアプリで音楽をダウンロードできるようになり、音楽再生アプリを最小化する際にバックグラウンドで再生を続行可能になった。

 一方、開発者がアプリを試すために開発者モードを有効にすることができない点、いくつかのゲームがフルスクリーンモードで遊べない点、Peopleアプリがクラッシュする点といった問題も残されている。

関連キーワード

Windows | Windows 10 | β版 | Microsoft | Windows Update | Cortana


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月28日 更新
  1. 鳴り物入りで登場した「Copilotキー」が早くもお蔵入りか──チャットボットからAIエージェントへの移行が示すMicrosoftの誤算 (2026年07月27日)
  2. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  3. なぜ元Appleエンジニアは熱意を失い起業したのか? スマートグラス「Even G2」イベントで語られた、次世代機「G3」へのロードマップ (2026年07月27日)
  4. 480mm水冷に160mmファン搭載ケース! 夏のアキバは「大風量パーツ」がアツい (2026年07月27日)
  5. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  6. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  7. ポタ電と組み合わせて使える「Soraiori ポータブルエアコン」がセールで16%オフの2万9980円に (2026年07月27日)
  8. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  9. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  10. Jackery、定格1500Wを実現するポータブル電源「1000 New」の新モデル 19%小型化 (2026年07月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー