AMDが“Fiji”GPUを採用したRadeon R9 Fury Xの仕様を公開したことを受けて、PCパーツベンダーも新製品を発表している。Fijiは、グラフィックスチップを積層してGPUパッケージに統合することで、メモリバス幅を4096ビットと大幅に広げて、性能を向上させている。
AMDが示すリファレンスデザインのコアクロックは1050MHz、グラフィックスメモリの転送レートはDDRで1Gbps相当で4Gバイトを実装する。グラフィックスコアに内蔵するStream Processorは4096基だ。グラフィックスコアの構造は“Tonga”世代と同等で、APIではDirextX 12に対応する。
Fijiを実装するグラフィックスカードのRadeon R9 Fury Xは、HBMでグラフィックスメモリをGPUパッケージに統合したため、カードの長さが7.5インチとこれまでのハイエンドグラフィックスカードと比べてコンパクトになった。冷却機構では水冷ユニットを採用する。映像出力インタフェースにはHDMIと3基のDisplayPortを備える。
PCパーツ各ベンダーがリリースするRadeon R9 Fury Xは、このAMDリファレンスデザインに準拠する。そのため、各製品で大きな違いはない。ここでは、各ベンダーが発表した製品について、製品名と実売予想価格、出荷開始時期を紹介していく。なお、今後登場するRadeon R9 Fury Xモデルについてもあ、を発表に合わせて随時追加していく予定だ。
CFD販売はPowerColorの「AX R9 FURY X 4GBHBM-DH」を取り扱う。出荷開始は6月下旬の予定で、実売予想価格は10万円前後の予定だ。
玄人志向は、「RD-R9-FURY-X-E4GB-HBM」を発表した。出荷開始は6月下旬の予定で、実売予想価格は10万円前後だ。
HBMを導入するとこんなにコンパクト──AMD、Fijiの実物を日本で公開
AMD、“Fiji”搭載「Radeon R9 Furyシリーズ」の仕様と性能を公開
E3現地で“Fiji”世代「Radeon R9 Fury X」「Radeon R9 Nano」の実物をチェックする
AMD、HBM採用の“Fiji”世代GPU「Radeon R9 Fury」シリーズをE3で発表
「Zen」とHBMで大きく変わるAMDのCPUとGPU
TSUKUMO、ゲーミングPC「G-GEAR」のBTOオプションに最新GPU“Radeon R9 390X”を追加
サードウェーブデジノス、ゲーミングPC「GALLERIA」にRadeon R9 Fury X搭載のハイスペックモデルを追加Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.