新しい15インチMacBook Proはどのくらい速い? Windows編13インチモデルと比較(2/2 ページ)

» 2015年07月01日 09時30分 公開
[ITmedia]
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Radeon R9 M370Xのパフォーマンスは?

 続いてグラフィックス性能を測る3DMarkを実行した。結果は以下の通りで、Iris graphics 6100を搭載する13インチモデルに比べて、Radeon R9 M370Xを搭載する15インチモデルはグラフィックススコアで1.8倍〜2.2倍程度の数字を出しており、PCゲームをカジュアルに楽しむ程度の性能はある。

 ただ、ミドルレンジのゲーミングノートPCで採用例が多いGeForce GTX 960Mを搭載するノートPCに比べるとスコアは数段低く、コストパフォーマンスを考えるとゲーミングが主用途ならば本機は選びづらいだろう。

3DMarkの結果

3DMarkのスコア比較

 なお、比較的負荷の軽いFINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を実行したところ1280×780の最高品質設定で6068(とても快適)、1920×1080の最高品質で3530(快適)という結果になった。

 また、FF14初の拡張パックである「FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルド」のベンチマークも試してみたが、DirectX 11モードで「快適」以上の指標が出たのは標準品質設定のみとなった(1280×720/標準品質で7413)。設定次第では十分遊べるだけの性能はあるが、グラフィックス品質が向上したイシュガルドの風景を最高画質で楽しむのは厳しいだろう。

FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編(1280×720/最高品質)の結果

FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編の比較

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルド(1280×720/標準品質/DirectX 11)の結果

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルド(1280×720/最高品質/DirectX 11)の結果

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルド(1920×1080/最高品質/DirectX 11)の結果

 以上、Windows環境下におけるグラフィックスベンチマークテストは、28万2800円(税別)という本機の価格を考えるとやや残念な結果となった。きちんとキャリブレーションされた高品質な液晶ディスプレイや超高速なSSDといったアドバンテージはあるものの、ハイパフォーマンスなWindowsノートに比べると割高感は否めない。Boot Camp環境で利用するのであればあまりうまみは感じられないというのが正直なところだ。

 ただし、次期OS Xで採用される「Metal」でMacのグラフィックス性能は大幅に引き上げられると言われており、OS Xでの最適化はよりいっそう進むだろう。また、そもそも現行のノート型Macで外部GPUを搭載するモデルは本機のみ。“Pro”の名にふさわしいパフォーマンスを求めるのであれば、ほかに選択肢はない。

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