すでに高い認知度と満足度を築いたApple Watchだが、その真価が発揮されるのはネイティブアプリが動くwatchOS 2登場後だ。そのリリース時期が見えてきたことで、Apple Watchが今後、どのような形で活躍してくるかが見えてきた。
その好例が医療用アプリのAir Stripだろう。もともと患者に繋がれたバイタルサインを医師が外出中でも確認できるアプリとしてiPhoneでは評判を築いていたが、Apple Watch対応版で医師が医療情報を常により身近に置くことができるツールへと進化を果たした。
医療用アプリのAirStripでは、入院中の患者につながれた心電図の情報を手元で確認できる。容体の急変を察知するとApple Watchに知らせが飛んできて、リュウズ(デジタルクラウン)を回して、変化があった時の心拍数まで時間を巻き戻してバイタルサインの確認を行える患者に容体に変化があれば、それがApple Watchに通知され、リュウズを回して容体変化があった時間まで巻き戻してバイタルサインの変化を読み取ったり、担当の医療スタッフにグループメッセージで指示を出せる。まさに21世紀にふさわしい医師像ではないだろうか
エルメスモデルも詳しく見ていこう。「妥協しないクラフトマンシップ。イノベーションの開拓精神」といった共通項を持つアップルとエルメスのコラボモデルは3モデルで展開される。基本的にジェンダーフリーの設計だが、Double Tourはやはり女性向けの印象がある。
レザーはエルメスのシグネチャー色のフォーブバレニアが基調だが、深く落ち着いた灰色のエタンや、鮮やかな朱色のカプシーヌ、そしてこちらも鮮やかな藍色のブルージンレザーはどれも色合いが美しく飾っておくだけでも楽しめる。また手に巻いたときの内革の感触のやわらかさも、エルメスの刻印に恥じない仕上がりだ。
盤面もエルメスモデルだけで利用可能な専用の盤面が用意されており、本体背面にもHERMESの刻印がされている(これはEDITIONシリーズも同じ)。
また製品パッケージは、形こそこれまでのApple Watchと同じだが、ニンジン色を黒茶で縁取った伝統のエルメスのボックス色になっている。
世界で最も売れているスマートウォッチとしては、人と被らないための製品バリエーションは重要な要素になる。アップルは最初の製品の売れ行き動向を研究したのだろう。人気色をうまく反映したカラーバリエーションも充実させている。すでに概要で紹介した人気色ローズゴールドやゴールドをアルミボディーとして用意し、バンドとしてはラベンダー、アンティークホワイト、ストーン、ミッドナイトブルーのスポーツバンドを合わせた。
それに加えて、シルバーアルミニウムのApple Watch Sportシリーズにも新たにオレンジやブルーのバンドを追加。Apple Watchコレクションには、ブラックまたはサドルブラウンのツートーンのクラシックバックルを含む複数の新しいバンドを加えている。
人気のミラネーズループなど基本のバンドは残したまま、8種類ほどのバンドを加えただけで、製品を紹介するホームページなどでもかなり製品をリフレッシュした印象を与えているあたりはアップルのうまいところだろう。
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