9月13日、ASUSTOR製NASを紹介するコンシューマー向けイベントがツクモ名古屋1号店(第一アメ横ビル4階の会議室)で開催された。
ASUSTORは2011年に設立された新興NASメーカーで、名前から想像できるとおり、ASUSTeKのグループ会社の1つ。同社の製品は高い技術力や同価格帯製品のコストパフォーマンスで定評があり、アプリによる機能拡張が可能なNASキットとして注目を集めている。
今回のイベントでは、ASUSTOR製品の特徴や新ファームウェア「ADM2.5」で追加された新機能をはじめ、NASでハイレゾ音源を再生したり、監視カメラシステムを構築する方法など、これからNASの導入を検討している初心者ユーザーから、メーカー各社の選択肢の1つとしてASUSTORに注目しているヘビーユーザーまで、幅広い層を対象にASUSTOR NASの魅力が紹介された。
ちなみに、イベント会場となったツクモ名古屋1号店は、日本3大電気街の1つである大須の新天地通りに面している。NAS製品の品ぞろえも国内メーカーだけでなく、ASUSTORのようなNASキットを多く取り扱っており、“アキバの雰囲気”を感じさせてくれる店舗だ。
ツクモ名古屋1号店のスタッフは、「NASの品ぞろえでは近隣で最大規模だと思います」と胸を張る。その言葉通り、ASUSTORをはじめ、QNAPやNETGEAR、Synologyなど海外製NASキットが数多く並ぶ。
「NASの導入を検討しているお客さまの中には、国内メーカーの完成品よりも、HDDを入れ替えてその時々の使い方に柔軟にあわせていけるNASキットを求める方もいらっしゃいます。NASは法人向けの需要も高いですし、当店でも注力しているカテゴリです。ASUSTOR NASは自分も使っていますが、エントリークラスからインテル製CPUを搭載していたり、HDMI出力を持っていたりと、競合他社製品に比べてコスパが非常に高いのが魅力ですね。NASをお求めなら是非お越しください」(同店スタッフ)。
ASUSTOR NASの購入を検討しているならツクモ名古屋1号店の経験豊富なスタッフに相談してみてはいかがだろうか。
イベントは会場がほぼ埋まるほどの大盛況。さすがにNASを知らないという参加者はいなかったものの、ASUSTORのことをほとんど知らないという人もちらほら。このため、同社製NASの国内販売代理店を担うユニスターの宇都木氏は、ASUSOTOR NASと他社製品との違いを中心にセミナーを行った。
同氏はまずNASを導入するメリットとして、ファイル共有やバックアップ、外部からのコンテンツアクセスなど一般的な用途を紹介した後に、国内メーカーが販売する家庭向けNASとの違いを解説した。
ASUSTOR NASが一般的なNASと異なるのは、まず第一に「NASキット」という点だ。HDDは別売となっており、自分の好きな容量を選んで組み込んで利用する。このため「余っているHDDを使って初期投資を抑えたり、より高性能なクラスのモデルに乗り換えた際でも、HDDをそのまま入れ替えれば今までと同じようにすぐ利用できる」と宇都木氏は利点を語る。
また、ほぼすべてのモデルで同一のファームウェアを利用できるのもASUSTOR NASの特徴の1つ。家庭向けの2ベイモデルから多機能な多段ベイモデルまで、独自OSの「ADM」によって、同一の使い勝手、同一の機能を利用できる。このADMのバージョンアップによって機能が追加されていくのも魅力だ。
続けて同氏は、ASUSTOR NASの独自機能として、寝室に置いても睡眠のじゃまにならないように前面LEDを消灯できるナイトモードや、企業内で利用するのに便利なアラーム機能(スマートフォン用アプリから該当するASUSTOR NASにビープ音を鳴らせる)、DSD再生(11.2MHzまで)、監視カメラシステムの構築に便利な4つの無料カメラライセンス、そしてエントリーモデルからHDMI出力を搭載し、PCレスで使える点などを紹介。
さらにOSのアップデートや3年間の長期保証に加え、実際に出荷された製品の故障率がグローバルでわずか0.13%という内部資料を公開し、「ASUSTOR NASはほぼ壊れない。実はQ社やS社の元技術者が多く在籍しており、新興メーカーといっても技術力は非常に高い。また、ASUSという大きな会社がバックアップしている。信頼性の高さでも群を抜いています」と自信を見せた。
なお、一カ月後にリリースを控えている最新ファームウェア「ADM2.5」で実装予定の新機能もチラ見せした。
1つはiSCSI LUMスナップショップで、スナップショットのバージョン管理が可能になる。2つ目は独自の「マイアーカイブ」(RAID以外にベイを1つデータドライブ用に用意し、カセットテープのようにHDDを入れ替えて利用できる)への内部バックアップ機能、3つ目はネットワークゴミ箱の拡張で、従来のようにボリューム単位ではなく、フォルダ単位で設定可能になった。4つ目がOneDriveとの連携機能、5つ目がシステムの異常をメールやSNS経由で通知してくれるSyslogサーバだ。さらに新モデルとして「61/62」シリーズが登場し、4K再生に対応することも明らかにした。
ASUSTOR NASはエントリー向けの2ベイモデルから、エンタープライズ向けのラックマウントモデルまで、ラインアップは非常に幅広い。
宇都木氏は、「とりあえずNASを使ってみたい、という方はエントリーの2または3シリーズが適しています。2シリーズは型番の末尾が“T”のものと“TE”のものがありますが、TEはHDMIを内蔵しているのでPCを使わずに直接ディスプレイに接続して手軽に保存した映像を再生できます。また、3シリーズ以降はすべてHDMI出力を持っているので特にこだわりがなければ“TH”以降がオススメです」と解説。
続けて、パワーユーザーやSOHO/中小企業向けには2ベイから10ベイまでそろう「5シリーズ」、さらに4K映像をなめらかに再生したい人や大企業向けには、CPUにCore i3を搭載するモンスター級NASの「7シリーズ」が適していると述べ、来場者にモデル選びのポイントを指南した。
宇都木氏は「エントリーモデルでもHDMI出力を搭載しているのはASUSTORだけです。パフォーマンスも他社と同性能で比較すれば1万円〜2万円は安い。拡張性も高く、信頼性も抜群。コスパで選ぶならASUSTORで決まりです」とアピールした。
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