「Apple TV」で生活はこう変わる――ニコ厨の弟の場合我が家の「Apple TV」活用レビュー(3)

» 2015年11月27日 19時01分 公開
[らいらITmedia]

 我が家に「Apple TV」がやってきて約1カ月、ライフスタイルによって使い方に個性が出てきました。第3回は「niconicoとマイナースポーツが好きなインドア弟」の場合です。

インドア派の弟がApple TVを使うとどうなる?

 今年23歳になる彼の趣味は、iPhone 5sの「niconico」アプリでもっぱらモンスターハンターのゲーム実況と将棋動画を観ること。休日はずっと部屋に引きこもり、iPhoneが手放せないようです。

 とはいえ、スマホ自体に詳しいわけではなく、iPhoneはあくまで趣味を楽しむためのツール程度。ITリテラシーは標準的な、普通のイマドキ男子です。

ニコニコ動画を「AirPlay」でミラーリング

 彼のお気に入りは、iPhoneの画面をテレビへミラーリングするAirPlay機能だと言います。使い方はiPhoneのコントロールセンターを開き、「AirPlay」アイコンをタップ。AirPlayデバイスのリストから「Apple TV」を選択し、「ミラーリング」をオンにするだけです。「一度説明を聞いたらすぐできて簡単だった」とシンプルかつスムーズな操作感に好印象だった様子。

iPhoneとApple TVは同じWi-Fiネットワークに接続する必要がある

 いつも4型ディスプレイで見る動画を32型のテレビで再生することで、動画の見やすさや迫力が増したと言います。

 「実況動画はテレビで見るメリットをそれほど感じなかったけど、将棋動画は解説のときの盤がはっきり見えるから分かりやすい。将棋よりさらに盤の広い囲碁動画なら、なおさらスマホやパソコン画面よりテレビ画面の方が向いているよね」。

将棋の解説動画を視聴する弟

 またニコニコ生放送のアニメ一挙放送や、将棋の対局といった長時間のコンテンツを快適に視聴できるのも、テレビ視聴のメリットの1つです。

 我が家にはテレビがリビングに1台あるだけなので、休日家に一人でいるときにしかApple TVは使っていません。しかし「将棋をテレビ番組と同じ感覚で見られるのは楽しい。一人暮らしを始めたら1日中ずっとApple TVをつけっぱなしになりそう」と廃人宣言をしていました。もっと彼女とか作りなさいよ!

ただ、AirPlayだと動画の読み込みが多少遅く感じるため、その点のみがストレスとのこと。「iPhoneで見るときと同じくらいスムーズに再生できればもっといいのに」

地上波でやらないスポーツもアプリで見られる!

 弟はニコニコ動画のほかに、スキージャンプやクロスカントリースキーを観るのも趣味の1つ。そこで海外のスポーツチャンネルアプリを探すものの、ウインタースポーツに特化したものは見つけられませんでした。

 しかし動画配信アプリ「Red Bull TV」では、レッドブルがスポンサーとなっているエクストリーム・スポーツを無料で視聴できるため、モトクロスやモータースポーツに興味が湧いた模様。

「かっけー」と言いながら視聴する弟。すべて英語のみのコンテンツとなるが、映像だけでも十分楽しめる

 野球やサッカーは地上波でも楽しめますが、マイナースポーツはコンテンツが衛星放送のみという場合も多々あります。アプリを使うことで「衛星放送じゃなくても無料で視聴できていいなぁ」と新たな楽しみが増えたようです。

うーんでも……AirPlayには満足だが、Apple TVは高すぎて買えない

 彼はAirPlayのミラーリング機能に大満足の様子でしたが、「もし一人暮らしすることになったら買う?」とたずねると、「……1万円以下だったら」と返答。20代前半でまだまだ安月給の地方公務員にとっては、価格が最大のネックのようです。

Apple TVの価格は32Gモデルが1万8400円、64ギガモデルが2万4800円(どちらも税別)

 正直なところ、今回のようにスマホの画面をテレビへミラーリングするだけの用途なら、もっと安価な他社製品で事足りるわけです。「Red Bull TV」もChromecastやFire TVに対応しているのでなおさらです。結果的に、「ウインタースポーツチャンネルがアプリに対応して、それがApple TVでしか見られなかったら買うけど」と購入には消極的な感想でした。

 しかしもともと、メインでApple TVを使う筆者の“ついで使い”のようなもの。動画を大画面で見たり新たなスポーツの趣味を開拓したりするような、生活にプラスαの楽しみが彼に生まれたのであれば、家に1台あってよかったのかなと思いました。

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