2016年に期待のPCテクノロジー“5選”Type-C、WiGig、AirFuel……(3/3 ページ)

» 2016年01月04日 06時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
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その5:「AirFuel」誕生でPCも無接点充電が実現するか

 ここまでワイヤレス化が進むと、最後に残るのは電源だ。もちろん、ワイヤレス充電(無接点充電)についても技術開発は進んでおり、送電パッド(あるいはそれを埋め込んだテーブルなど)の上にデバイスを置くだけで、充電が可能な仕組みが広がりつつある。

 2015年には、この分野での3大業界団体のうちA4WP(Alliance for Wireless Power)とPMA(Power Matters Alliance)が合併し、11月から「AirFuel Alliance」という新団体として再始動した。

 A4WPは磁気共鳴方式(Rezence/WiPower)、PMAは電磁誘導方式(Powermat)を推進しており、両方を使えるマルチモードも用意。合併時にはさらにレーザーやRFを使った方式など、新しい方式の研究も進めるとアナウンスしている。

AirFuel Alliance 磁気共鳴方式(Rezence/WiPower)を推進してきたA4WPと、電磁誘導型方式(Powermat)で開発を進めてきたPMAが合併。2015年11月から「AirFuel Alliance」という新団体が始動した

 無接点給電技術の業界団体としては、電磁誘導方式の「Qi」を推進するWPC(Wireless Power Consortium)もある。スマートフォンやタブレットではQiの採用例が増えており、リードを広げている状況だ。

 一方、A4WPの磁気共鳴方式はデバイスを送電パッドに置く位置の自由度が比較的高く、1つの送電パッドで複数のデバイスを充電できる特徴がある。また、金属への蓄熱量が少ないことも利点だ。Qiは金属ボディ採用デバイスへの充電ができないが、QualcommはWiPowerでそれが可能なことを発表している。

 これまで、Intelは開発者会議のIDFで旧A4WPのRezenceを利用してタブレット(2in1)を充電するデモやセッションを度々行ってきた。A4WPとPMAの合併で立場が強化されたことで、ノートPCに採用されるのであれば、恐らくRezenceベースのAirFuelになるのではないかと考えられる。

旧A4WPのRezence IntelはIDFで旧A4WPのRezenceを利用したタブレット(2in1)の無接点充電に関するセッションを行ってきた(Intelの資料より)
旧A4WPのWiPower Qualcommは旧A4WPのWiPowerでデモを行い、金属ボディのスマートフォンでも充電が可能なことを発表している

番外:PCスペックの世代交代が進むことも期待

 IntelのCPUは、2015年に発表した第6世代Coreプロセッサを搭載した製品がまだ出そろっていない。前世代から大きく性能を伸ばしたとアピールしていたモバイル向けのCore Mプロセッサもまだ一部しか登場しておらず、内蔵GPUコアにEUを48基内蔵する「GT3」や72基内蔵する「GT4」と呼ばれるGPUコア強化モデルの実力も気になる。

 まずはこれらの早期の潤沢な供給をIntelに期待したい。PCの進化において、プロセッサにおける開発ペースと製造ペースのギャップが目立ってきているのが懸念材料だ。

 2015年のストレージまわりは、HDDからSSDへの移行、そしてSSDインタフェースのSerial ATA 6GbpsからPCI Expressへの移行が進行し、NVM Express対応モデルも登場した。同時にSSDはSerial ATAインタフェースのモデルを中心に低価格化も進み、大容量モデルも入手しやすくなったので、思い切ったストレージ構成の製品の登場にも期待したい。

 ハイエンドモデル、特にM.2フォームファクタの製品はSamsungの独占状態だが、東芝、Intel/Micron陣営の3次元NANDフラッシュメモリを搭載した製品が流通すると、また状況も変わってくるだろう。

SSD 950 PRO Samsungが2015年9月に発表した「SSD 950 PRO」。M.2フォームファクタを採用したPCIe(PCI Express) 3.0 x4/NVMe(Non-Volatile Memory Express)対応のSSD最新モデルだ
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