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» 2016年02月04日 17時22分 公開

Cherry Trail搭載タブレット:低価格2in1デバイスは、10.1型と8.9型のどちらが買いか? (3/3)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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アスペクト比16:10のIPS液晶ディスプレイを搭載

 10.1型モデルと8.9型モデル、液晶ディスプレイのサイズは違うが液晶ディスプレイの表示解像度は1280×800ピクセルで共通だ。画素密度はそれぞれ149ppiと170ppiと、高精細というわけではない。ただ、画面のアスペクト比は16:10と、採用例の多い16:9に比べて縦の情報量が高いため、解像度のわりには窮屈感は軽減されている。また、視野角の広いIPSパネルを採用しており、斜めからでもきちんと画面の表示を視認できる。

液晶ディスプレイの解像度は、10.1型、8.9型ともに1280×800ピクセルだ。高解像度ではないが、アスペクト比が16:10のためさほど窮屈な印象はない。IPSパネルを採用しており、視野角は広い

 タッチパネルを搭載しているため、表面にはガラスで光沢仕上げされている。写真などは高精細でないなりに比較的鮮やかに見えるが、照明がきついオフィスや外光がある屋外では映り込みは気になる。タッチの操作感はごく普通(後述する保護シートなしの場合)という印象だが、ガラスと画面との視差は少し気になる。

 なお、表面には標準で液晶保護シートが貼られている。透明感、表面の滑りともに、貼っていない状態に比べてタッチ操作の感触や視認性は劣るが、気に入らなければ剥がして使えばよいので、シートを貼って使いたい方にとっては自分で貼り付けする手間が省ける点はありがたい。

 色域や輝度は、エックスライトのi1 Display Proを使って計測した。液晶保護シートは剥がした状態で行なっている。8.9型モデルのほうが高輝度で広色域だが、10.1型モデルも悪くない結果で、色味も比較的素直だった。

10.1型キャリブレーション補正カーブ。ほぼ45度の直線で、クセのない色味であることがわかる。測定色温度は6913K、測定輝度は237cd/mだった(画面=左)。中間部でやや下に、明部では上に補正されている。RGBの各線は揃っている。測定色温度は6870K、測定色温度は279cd/mだった(画面=右)

Phonon氏制作の色度図作成ソフト「Color AC」にICCプロファイルをインポートし表示した。赤い実線が10.1型モデル、青い実線が8.9型モデル、黒い点線がsRGBの色域だ。sRGBカバー率は10.1型モデルが77.6%(面積比82.9%)、8.9型モデルが85.8%(面積比88.8%)だ

パフォーマンスは価格なり、バッテリー駆動時間は十分

 ベンチマークテストでパフォーマンスをチェックしよう。CPU(SoC)がAtom x5-Z8300(1.44GHz/最大1.84GHz)、メモリが2GB、データストレージが64GB eMMCという内容。基本スペックが共通であるため、性能テストについては8.9型モデルの結果は割愛した。

CINEBENCH R15の結果

PCMark 8 Homeの結果

3DMarkの結果

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークテスト

 結果はご覧のとおりだ。Cherry Trail搭載機としてはSurface 3などが有名だが、Cherry Trailの中での上位のAtom x7-Z8700を搭載するSurface 3と比べるとやはり見劣る。Bay Trail-T搭載機からは順当に性能が向上しているが、使用感はそれほど変わらない。

 Core iシリーズを搭載した製品と比べると、アプリケーションのセットアップなどにかなりの時間がかかるほか、OSの基本操作などもワンテンポ遅れて反応する印象で、特にアイドル状態がしばらく続いた後に何かを操作する際の立ち上がりが鈍く、待たされる印象がある。

 もっとも、テンポの違いはしばらく使っていれば慣れることができ、いったん使い出してしまえば、ストレスなく使うことができる。プリインストールのOffice Mobileも、起動には数秒かかるが、起動してしまえば意外とサクサクと動作する。

 バッテリーの公称駆動時間は、10.1型モデルが約6.7時間、8.9型モデルが約5.75時間となっている。バッテリーレポートでは、バッテリー容量が取得できなかった。bbench 1.01(海人氏・作)による実測の駆動時間は、10.1型モデルが7時間53分、8.9型モデルが5時間59分と、いずれも公称値を上回って駆動した。

用途、違いの見極めて選びたい

 10.1型モデルと8.9型モデルでは意外と差がある。10.1型のMT-WN1001は、インタフェースが充実していてカバーキーボードも省略キーが少なく実用的。2in1デバイスとして、ノートPCの代わりに運用できる使い勝手を備えている。

 一方、8.9型モデルはストレージ容量、インタフェースの内容が最小限でキーボードもかなりクセがある。ノートPCとして使おうと思うと足りない部分が多い。2in1デバイスというよりは、キーボード付属タブレットとしてとらえるべきだろう。

 もっとも、約383グラムという小型軽量ボディで、コンパクトに携帯できる専用のカバーキーボードが付属しているという点は大きな魅力だ。テキスト入力がしっかりできるデバイスを身軽に持ち歩きたいというユーザーには適している。

 直販価格は、10.1型モデルのMT-WN1001が4万2098円(税込)、8.9型モデルのWN892は、3万3458円(税込)だ。どちらもコストパフォーマンスは高く、2in1デバイスの購入を検討しているのなら、選択肢の1つに入れておきたい製品だ。

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