コストパフォーマンスに優れる日本HPの2in1がメモリ増量でさらに使いやすく――「HP x2 210 G2 Tablet」10.1型で約598グラム(3/3 ページ)

» 2016年04月25日 06時00分 公開
前のページへ 1|2|3       

ベンチマークテストでパフォーマンスをチェック

 続いてベンチマークテストで性能をチェックしてみよう。ベンチマークテストの内容は以前レビューしている同社の「HP Pavilion x2 10-n000」と同じテストを行った。ただし、このモデルは現在販売しているHP Pavilion x2 10-n000と製品名は同じだが、プロセッサなどは全世代のBay Trail世代のプロセッサであるAtom Z3736Fを搭載した「10-n009TU」というモデルである点は注意して頂きたい。

 まずは総合性能を計測するPCMark 8(v2.7.613)のテストを行った。家庭での一般的な利用状況を想定したHomeのスコアは「1364」、Creativeのスコアは「1513」、Workのスコアは「1111」となっている。Workだけはスプレッドシートの処理成績がやや落ちているため「10-n009TU」よりスコアが落ちてしまっているが、ほかの項目は全ての部分でBay Trail世代のプロセッサよりも良好な結果を出した。参考としてPCMark 7でもスコアを計測している。PCMark 7のスコアはOverallで2339と妥当な成績。3Dデータのレンタリング処理でプロセッサ性能を測る「CINEBENCH R15」も計測してみた。CPUで93(cb)、シングルコア時で28(cb)となった。Intel Atom x5-Z8300としては妥当な結果といえる。

PCMark 8のスコア。左上からHome、Creative、Workのテスト結果
PCMark 7のスコア
CINEBENCH R15のスコア

 さらにグラフィックス・ベンチマークで3D性能を確認した。3DMarkは執筆時点で最新バージョン2.0.2067を使用している。FireStrikeについてはハードウェア互換性がないと表示されるため計測していない。結果はIce Stormが「17881」、CloudGateでは「1556」、SkyDiverが「848」となった。Cherry Trail世代のAtomはグラフィックス性能が大幅に向上しているのがウリだ。Bay Trail世代のCPUを搭載している「10-n009TU」と比較すると大幅に良い結果が出ている。

3DMARKの測定結果。左上からIce Storm、CloudGate、SkyDiver

 とはいえ、こうした性能向上は旧来のAtomシリーズとしての比較した場合での話だ。ゲームタイトルベンチマークであるファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド・ベンチマークでは「標準品質(ノートPC)、解像度1280×720ピクセル)」という条件でもスコアは「988」「動作困難」。軽量級ゲームベンチであるドラゴンクエストXベンチマークソフト結果は、「低品質、解像度1280×720ピクセル」時で「1987」で「重い」となり、同じく「低品質解像度640×480ドット」設定でも「2992、やや重い」レベルである。数値的には大きく改善されてはいるが、ゲームなどの利用には適してはいない。

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド・ベンチマークと、ドラゴンクエストXベンチマークのテスト結果

 ストレージ回りのテストについては、CrystalDiskMark(v5.1.2)で計測した。結果はSATA接続のSSDとは比べるまでもないが、eMMC接続としては比較的良好だ。10-n009TUと比較すると全体的にスペックアップしている。特にライト性能が改善されている。搭載ストレージであるSanDisk「SDW64G」の性能がeMMC接続としては比較的良好ということになる。

CrystalDiskMark 5.1.2のベンチマーク結果 CrystalDiskMark 5.1.2のベンチマーク結果

 バッテリー駆動時間の実測も行った。テストに使用しているのは本紙ではおなじみのbbench 1.01。無線LANで常時接続し、60秒に1回Webサイトを巡回し、10秒おきにテキスト入力を行う。Windows 10の電源プランは「バランス」で、ディスプレイの輝度は40%で固定した。結果は満充電の状態からバッテリー残量が5%になるまで6時間46分動作した。メーカー公称値の約10時間と比べると短いが、ネットに巡回接続しながら7時間近く運用できるなら不満はない。

4GBメモリで快適性が向上

 10型以上の大型タブレットでは、AndroidやiOSよりもWindows搭載モデルが売れているというニュースも出ているようだ。実際、普段Windowsを利用するようなユーザーは、本製品のようにタブレットPCとしてもノートPCとしても活用できる2in1タイプの製品はとても便利だ。

「HP x2 210 G2 Tablet」

 本製品は日本HP製の2in1製品としては、マイナーバージョンアップ的な存在であるため、キーボードレイアウトや機能の大幅強化といったことは行われていない。しかし、機能性はこなれてきており、使い勝手にも大きな不満は少ない。Windows 10もタブレット運用に適したUIに進化してきており、Microsoft Surface登場時のような、デスクトップPCとしてもタブレットとしても使いにくいという違和感は徐々に解消している。

 今回の試用機はメインメモリが4GBになっているが、この点もメリットが大きい。Webアクセスやアプリケーション利用時のレスポンスは2GBモデルよりも確実に良いのだ。コストパフォーマンスの良さも健在。メインメモリ4GBでストレージ容量64GB、Windows 10 Proがインストールされて送料や税込合計金額で5万6160円というキャンペーン価格は個人向け製品として販売されている「10-n100」よりお買い得度は高い。低予算で実用的な2in1タイプの製品を求めている人にはおすすめしたい製品といえる。

HP Directplus -HP公式オンラインストア-

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月27日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  2. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  3. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  4. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  5. 鳴り物入りで登場した「Copilotキー」が早くもお蔵入りか──チャットボットからAIエージェントへの移行が示すMicrosoftの誤算 (2026年07月27日)
  6. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  7. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  8. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  9. Arm版Windows 11は“普通”に使えるのか? 「FMV UQ-L1」で試して分かった快適さと“鬼門” (2026年07月22日)
  10. 背中に「インテル、付いてる」ロボットも登場! 40年の実績を持つロボティクス分野で攻勢をかけるワケ (2026年07月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー