このように一部例外を除いて有料化したはずのWindows 10だが、今もなお「Windows 7/8.1のプロダクトキーでWindows 10に無料でアップグレードができ、ライセンス認証も行えた」という報告が複数出てきて話題になっている。
これは前述した支援技術の利用者や、一度Windows 7/8.1からWindows 10へ無料アップグレードした後に旧環境へ戻したユーザーのことではなく、それ以外のユーザーに当てはまる話という。
Windowsに関する最新情報の発信で知られる米ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏をはじめ、同メディアのエド・ボット氏、そして米Thurrott.comのポール・サーロット氏らが次々と同様の報告をしていることから、一部に限った現象ではないようだ。筆者の手元にはこの現象をすぐ確認できる環境がないが、後日あらためて検証してみたい。
奇妙なのは、この件についてジョー・フォリー氏がMicrosoftに問い合わせたところ、直接的な返答がなかったという点だ。Windows 7/8.1(さらにWindows 8も含む)のプロダクトキーでWindows 10のライセンス認証を行える機能が存在するとMicrosoftは認識しているが、沈黙を貫いている可能性が高いと筆者は予想する。
この現象が実際にいつまで続くのかは不明だが、試す際には自己責任での作業となる。本記事はこの方法を用いたアップグレードを推奨するものではない。
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