列車の遅延情報をスマートスピーカーでお知らせするには、一工夫が必要になる。
というのも、利用する路線は人それぞれ決まっているので、自分に関係ない路線の遅延情報は、そもそも通知する必要がないからだ。これがPCなどであれば、一覧で表示される中から目視で見つければ済むが、音声で通知するとなると、あらかじめ情報を絞り込んでくれないと困ってしまう。
今回紹介しているJR東日本のスキルは、路線を毎回指定できる他、必要な路線(最大5つ)を登録しておけば、起動時にその路線の遅延情報を読み上げてくれるので、最小限の音声コマンドで必要な情報を入手できる。
間違っても、その鉄道事業者のあらゆる路線の遅延情報を音声で読み上げられるようなことはない。きちんとスマートスピーカー向けに作り込んである印象だ。
このスキルを使うのは、外出前で身支度が忙しい、手が離せない場合がほとんどのはずで、そんな中でハンズフリーで確認できる意義は大きい。JR以外にもさまざまな私鉄、および乗換案内の事業者がスキルを提供しているので、うまく組み合わせて使いたいところだ。
スピーカー機能の活用方法としては、音楽再生、ラジオ再生などがあるが、環境音の再生も用途としてはおすすめだ。波の音、小川のせせらぎ、鳥のさえずり、ヒグラシの声など種類はさまざまだが、これらの音を常時再生しておくことで周囲の雑音が気にならなくなり、作業効率の向上につながる。
同種のアプリやサービスは、PCやスマホ向けにも多数存在するが、スマートスピーカーで再生するのであれば、PCやスマホのリソースの消費を気にしなくて済むし、音量のコントロールを個別に行うのも容易だ。また音楽を再生するのに比べてシビアな音質が要求されないので、Echo Dotなどでも十分に効力を発揮するのも、隠れた利点の1つかもしれない。
今回紹介している「波の音」以外にもさまざまな環境音のスキルがリリースされているが、スキルを起動してから環境音の種類を切り替えるのではなく、別々のスキルとして提供されているのは、起動後の手間を減らすという意味でよく考えられていると思う。
そのぶん、お気に入りの環境音を見つけるまでが少々手間なのは事実だが、アカウントのリンクなどは不要で手軽に試せるのは利点だろう。
つづく。
ついに日本上陸 「Amazon Echo Dot」をセットアップしてみた
Google Homeは普通のBluetoothスピーカーとしても使えるのか
試して分かった「Google Home Mini」の意外な強みと弱み
iTunesの楽曲をGoogle Homeで聴く方法
Google Homeは「Let It Beを再生して」で曲をかける? アルバムをかける?
Google Homeに意図が伝わらないもどかしさ クラウドに履歴が残る悩ましさ
「ねぇ Google」というファインプレー Google Homeを設置して分かったこと
「Google Home」がやってきた 開封して驚いた2つのこと
「Google Home」を使うメリットを整理する
「Google Home」が10月6日に発売 小型の「Google Home Mini」も登場
ちょっと気の早い“スマートスピーカーの選び方”
Amazon Echoが待ちきれない! 日本にいながらFireタブレットでAI音声アシスタント「Alexa」を体験してみた
IoTでネットワークカメラを再発明? スマホから手軽に遠隔視聴できる「Safie」を試す
5000円切りの超小型気象センサー「WxBeacon2」で何ができるか試してみたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.