エッジスワイプによる操作は以上だが、ここで設定できない項目は、すべてスマホアプリ側で行うものと考えればよい。具体的には、ディスプレイの明るさにまつわる挙動や、ホーム画面の表示項目、スマートスピーカーではおなじみとなる応答音のオン/オフなどだ。本体だけでは全ての設定が行えないことは、知っておくべきだろう。
以上、基本的な機能をざっと使ってみたが、画面サイズの割にボディーがコンパクト、設置のしやすさと使い勝手の良さを兼ね備えており、欠点らしい欠点が見当たらない。画面をタップしての操作は、初見ではやや分かりづらいが、マニュアルなしでもすぐに慣れる。
使っていて個人的にプラスと感じたのは、視界の中に常時入っていても、見た目がわずらわしくないことだ。Echo Showでは、画面上で表示される操作のヒントが、スマホのメール着信通知とよく似たエフェクトのせいで非常に目障りだが、本製品は写真+時計表示が基本なので、常に視界に入っていても気にならない。
筆者はEcho Showはいまいちなじめずリタイアしてしまったのだが、本製品は前述のヒント表示が目障りに感じないことに加えて、場所も取らず、また認識した音声をテキストで表示してくれる分かりやすさもあり、印象は極めてよい。あまり知識のない初心者であってもすぐに使えるようになるだろう。
それでいて価格も、Echo Showの2万7980円やClova Deskの2万7540円に対し、本製品は1万5120円という戦略的な価格設定で、買い得感は非常に高い。総合的に考えると、現行の画面付きスマートスピーカーの中では、最もお勧めできるモデルと言えるだろう。
そんな本製品のライバルとなるのは、近日発売が予定されているAmazonの小型モデル「Echo Show 5」だろう。10.1型の「Echo Show」から大幅にサイズダウンした5.5型ということで手元に置くには最適で、価格は9980円と本製品を大いに意識していることがうかがえる。こちらとの比較は、製品が発売され次第お届けしたい。
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