日本HPの「OMEN 17」は、17.3型ディスプレイを採用するクラムシェルスタイルのゲーミングノートPCである。CPUにはIntelの第11世代Core H45プロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)、GPUにはNVIDIAのGeForce RTX 30 Laptopシリーズを採用するフラグシップモデルだ。
このモデルは2021年内に発売される予定だったが、発売時期が「2022年3月」に延期された。しかしこの度、その上位に当たる「エクストリームモデル」(OMEN 17-ck0037TX、税込み直販価格42万9000円)を先行してレビューする機会を得た。ベンチマークテストを通して、その実力をチェックしていこう。
OMEN 17のエクストリームモデルは、2021年12月時点におけるゲーミングノートPCとしては“最強”のスペックを備える。主な仕様は以下の通りだ。
CPUのCore i9-11900Hは、Core H45プロセッサの上位モデルである。TDP(熱設計電力)は最大45Wという設定で、CPUやシステムの発熱状況によってブーストクロックを引き上げられる「Intel Turbo Boost Max Technology 3.0(TBT 3.0)」に対応しており、最大4.9GHzで稼働可能だ。Intelによると、前世代のHプロセッサの同等品と比べると、CPU部分の処理能力は最大20%向上しているという。
GPUのGeForce RTX 3080 Laptopは、現時点におけるGeForce RTX 30 Laptopの最上位モデルだ。最新の「Ampereアーキテクチャ」のコアを採用し、CUDAコアを6144基搭載している。動作クロックは最大1710MHzとなっているが、このレビュー機で「GPU-Z 2.43.0」を使ってGPUの情報を調べた所、GPU Clock(定格クロック)が1110MHz、Boost(ブーストクロック)が1545MHzとなっていた。
各種ポート類は、左側面に電源入力端子、有線LAN(RJ45)端子、USB 3.0 Type-A端子(常時給電対応)、Mini DisplayPort出力端子、HDMI出力端子、Thunnderbolt 4(USB4)端子、イヤフォン/マイクコンボジャックとSDメモリーカードスロットを、左側面にはUSB 3.0 Type-A端子×2を備えている。Thunderbolt 4端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力と、常時給電にも対応する。
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