プロナビ

最近のノートPCは「電源設定」がパフォーマンスに影響する? ThinkPad X1 Carbon Gen 10で確かめてみた(3/3 ページ)

» 2022年08月09日 12時30分 公開
[井上翔,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

PCMark 10

 「PCMark 10」は、複数のシナリオを通してPCの総合的な性能をチェックするベンチマークテストアプリだ。今回は、普段使い(WebブラウジングやWeb会議)を想定した「Essentials」、オフィスワーク(ワープロ、表計算、プレゼンテーション)を想定した「Productivity」、写真や動画の編集/書き出しや3Dレンダリングを行う「Digital Content Creation」の3シナリオを順次進行する標準テストを実施した。

 まず、バランス設定で計測した結果は以下の通りである。

  • 総合スコア:4574ポイント
  • Essentials:9114ポイント
  • Productivity:5578ポイント
  • Digital Content Creation:5110ポイント

 最適なパフォーマンス設定にすると、これらのスコアはどうなるだろうか。

  • 総合スコア:4828ポイント
  • Essentials:9111ポイント
  • Productivity:6234ポイント
  • Digital Content Creation:5380ポイント

 Essential以外の全スコアにおいて有意な伸びを確認できた。Essentialのスコアは3ポイント低下しているが、誤差の範囲と思われる。

 ProductivityとDigital Content Creationの伸びは、CPUとGPUのパフォーマンスをよく引き出した結果だと推察される。電源設定の変更は、普段使いで処理パフォーマンスを引き上げたい際に一応は有用だと思われる。

PCMark 10 PCMark 10の結果
CPUパワー PCMark 10のテストを実行している際のCPU駆動周波数の推移グラフ。上がバランス設定、下が最適なパフォーマンス設定だが、よく見てみると最適なパフォーマンスの方がCPUを高クロックで動かそうとしている様子が分かる

パフォーマンスが出ないときはメーカーの独自設定もチェック!

 時間の都合で、今回は2種類のベンチマークテストに絞って比較したが、数値にしてみるとWindowsの電源設定は、思った以上にパフォーマンスを左右しうることが分かったと思う。

 この感想のポイントは“数値にしてみると”いう点にある。連続してCPUに高い負荷を掛ける傾向にあるアプリ、具体的には写真や動画の編集アプリは、電源設定を変えることで快適さは増す。差はわずかかもしれないが「塵も積もれば山となる」で、少しの差が連続すると大きな差につながってくる。

 一方で、アプリや作業の内容によっては、体感できるほどの快適性の差は生じない。そのことは、PCMark 10におけるEssentialsのスコアが物語っている。普段はバランス設定で使って、CPUに連続して負荷が掛かる作業をする際には最適なパフォーマンス設定に切り替える使い方がベストだと考える。

 ThinkPad X1 Carbon Gen 10に限っていうと、最適なパフォーマンスで使う際には本体の冷却設定にも注意を払いたい。このモデルを含め、最近のThinkPadには「インテリジェント・クーリング(Intelligent Cooling)」という仕組みが採用されている。簡単にいうとWindowsの電源設定とユーザーの使い方に合わせて、ファンの回転数制御を自動で行うというものだが、標準設定では騒音と消費電力を抑制するためにファンが“控え目”に回転するようになっている。

 もしも最適なパフォーマンスでCPUの“全力”を発揮したいなら、Fnキーを押しながらTキーを押すことで、インテリジェント・クーリングの自動モードを「オフ」にすることをお勧めする。こうすることでCPUに負荷が掛かった際に遠慮なくファンが回るようになり、高いパフォーマンスを持続できる。ただし、その分消費電力が大きくなる他、ファンの音が大きくなるので注意しよう。

 レノボ以外のPCメーカーでも、ファン回転の制御などで独自のユーティリティーアプリを使っている可能性がある。パフォーマンスを引き上げたい場合は、メーカー独自の機構も併せてチェックするようにしよう。

ThinkPad 最近のThinkPadは「インテリジェント・クーリング」という仕組みでファンの回転数を制御している。パフォーマンスを最大限発揮したい場合は、Fnキーを押しながらTキーを押してオートモードを無効にしよう
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月13日 更新
  1. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  2. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  3. 約581gの軽さで美しい画面を持ち歩く! 日本エイサーの有機EL搭載14型モバイルディスプレイ「PE140Wsmiuux」を試す (2026年10月12日)
  4. 全48製品が最大40%オフ! BenQのディスプレイやプロジェクターがお得に! (2026年10月11日)
  5. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  6. Anthropicが小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表/Mistral AIが大規模言語モデル「Mistral Large 4」を公開 (2026年10月11日)
  7. 日本HPが個人向け新ノートPCを10月下旬に発売 RTX Spark搭載の「OmniBook Ultra 16 AI PC」と若者の最初の1台を狙う「OmniBook 5 14」 (2026年10月09日)
  8. 5K/75HzとWQHD/300Hzを切り替え! MSIの26.9型ディスプレイが話題に (2026年10月10日)
  9. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  10. オープンイヤー型の「ACCENTUM Clip」が初セール! 「ゼンハイザーオータムセール2026(第2弾)」開催 (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー